今年で創作活動50周年を迎えるブライダルファッションデザイナー・桂由美。彼女の手掛けたウェディングドレスは、これまでに70万人を超える花嫁を輝かせてきた。今回、ユミカツラ(YUMI KATSURA)のブランド50周年を記念し、「桂由美の軌跡~SHINING FOREVER~」が日本橋三越本店新館7階ギャラリーでスタートした。
今回の展覧会は、ユミカツラの技の粋が紡ぎ出す華麗なドレスと間近に対峙できる非常に稀な機会。ギネスワールドレコードに登録された「世界最多1万3,262個のアコヤ真珠を付けたドレス」や「天蚕の繭から作られた花まゆベールのマリエ」など、至高のドレス一点一点を間近に鑑賞することができる。
彼女のドレスの中には、著名人が結婚式に着用したことで、TVや雑誌を通して広く一般の人が目にしているものも多い。今回の展覧会では、著名人8組のコスチュームも展示されている。結婚式で着用した衣装を展示する著名人カップルは、田村淳夫妻、有村昆・丸岡いずみ夫妻、東貴博・安めぐみ夫妻、林家三平・国分佐智子夫妻、市川海老蔵・小林麻央夫妻、石田純一・東尾理子夫妻、中山雅史・生田智子夫妻、三浦知良・設楽りさ子夫妻、そして鎧塚俊彦・故川島なお美夫妻。展覧会開催初日の開催式に登場した桂は「川島さんにもこの展覧会はぜひ見てほしかった。本当に残念」と死を悼んだ。
また開会式には、今回の展示にも協力している中山雅史・生田智子夫妻も登場。2人は、桂が手掛けたタキシードとウェディングドレスをまとい、「日本では今、地味婚や結婚式をしないスタイルが流行っているが、結婚記念日に式の衣装を着ることで当時を再現するなどアニバーサリーウエディングをしたほうが絶対いい」という桂の推奨に賛同の意を表した。
さらに桂由美は、「この展示を見たら、みんな絶対結婚式をしてドレスを着たくなるはず」と自信を覗かせたが、事実、「世界で一番軽いシルクで制作したウェディングドレス」「鯛のうろこ50万枚を100色に染めて刺繍したドレス」など、目にも鮮やかなドレスを前にすると、誰もが美しいドレスを纏うことへの強い憧れを抱くに違いない。
加えて、伝統と革新をモットーに活動するユミカツラを象徴するコーナーとして、黒いカーテンで囲われたコーナー「ザ・ブライトワールド」にも注目したい。ここでは、蛍光&蓄光ビーズなどを駆使したグランマリエや暗転で変身する和衣装など、幻想的な衣装の数々にも魅了されるはず。
展覧会開催は10月5日(最終日は17時まで)まで。9月30日、10月3日には、桂由美のギャラリートーク&サイン会も開催される。