ジョルジオ アルマーニ、サルヴァトーレ フェラガモ、ブルネロ クチネリからアットリーニ、カルーゾまで、ラグジュアリーなイタリアン・スリーピースが三越伊勢丹オリジナルで登場 Vol.1

2015.09.16

ジェンダーレス化が注目される一方で、男らしさ、マスキュリンなスタイルに回帰する傾向が顕著な今秋のメンズファッション。6月に行われたピッティ・イマジネ・ウオモ(PITTI IMAGINE UOMO)でもイタリアンクラシコなスーツスタイルとともに、英国紳士を彷彿させるスリーピース(3P)・スタイルのファッショニスタを会場で見かけることも多く、“紳士服への回帰”が今シーズンは注目されそうだ。

伊勢丹新宿店メンズ館4階のインターナショナル ラグジュアリーでは、男性服の原点のミリタリーをミニマルなディテールとクリーンなファブリックに求め、プレフォールコレクションからスーツの新しい楽しみ方を提案している。

三越伊勢丹オリジナル(ONLY MIオンリーエムアイ)として展開されている“エターナルを志向する顧客向けに解釈”した、ラグジュアリーな3P・スタイルを紹介したい。

今年、ブランド設立40週年を迎えたジョルジオ アルマーニGIORGIO ARMANI)からはジャケットの丈がショートで、パンツも裾幅19cmとスリムな3Pが、三越伊勢丹限定でラインナップ。2つボタンのピークドラペルに芯地が省かれたライトウエイトのアルマーニらしい美しいシルエットのスーツ(33万円)に、ベスト(9万5,000円)を合わせたVゾーンは、イタリアとNYがフュージョンしたモダンなビジネスマンスタイル。一見、無地に見える素材も、光沢のあるメランジ織りで夜のシーンでも映えそうだ。

上質な素材と職人のテクニックをベースに、モードな着こなしを提案するブルネロ クチネリBRUNELLO CUCINELLI)は、英国スタイルのダブルブレストのベスト(16万円)を合わせることで3Pとなるスーツ(50万円)を提案。光沢感のあるソフトなバタビアのウール素材は、まさにラグジュアリー。ショールカラーのベストを単体で、パンツ、ジャケットと合わせて大人のスーツスタイルを楽しみたい。

サルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO)からは、今シーズン人気が高まっているチェック素材のスーツ(35万円)を三越伊勢丹限定で提案。着丈が通常のスーツより2cm短く、ラペルも細身でパンツもスリムなコンパクトなシルエットの“CITY FIT”と呼ばれるラインにベスト(10万2,000円)を組み合わせたコンテンポラリーな3P・スタイル。足元はスマートで丸みを持たせたトゥが美しいダブルモンク(11万6,000円)で都会的な印象で着こなしたい。

ナポリのテーラーを営んでいたラファエロ・カルーゾが1958年パルマで設立した、カルーゾ(CARUSO)。その老舗ブランドのリニューアルを手掛けたのはブリオーニを世界的なメゾンに育てたウンベルト・アンジェローニ。2009年にカルーゾのCEOに就任し、ハンドメイドと最新の設備による生産により、アーバンなニュークラシコスタイルを生み出している。今回、提案されたのは遠目には無地に見えるネイビーのハウンドトゥース・マイクロチェックの3Pスーツ(23万円)。“アイーダモデル”と呼ばれるアンコンモデルのジャケットのやわらかな着心地は、日人の体系に合わせた特別な仕上げならではのコンフォート感だ。

ナポリ代々のサルトリアで、伝説のカッターであった祖父の名を継いだヴィチェンツォ・アットリーニが2004年にスタートした、スティレ ラティーノ(STILE LATINO)。ネーミングからもうかがえるように、“ラテン的”なデザインはアットリーニ家の長男らしいクラシコスタイル。幅広のピークドラペルが印象的な3Pスーツ(33万円)は、ダブルのベストが形成するブレストラインが実に洒脱だ。

ナポリの名テーラー、ロンドンハウスでサルトとして活躍し、アットリーニのブランドを受け継ぐチェサレ アットリーニ(CESARE ATTOLINI)。1930年にナポリで創業して以来変わらない超絶な手仕事と普遍的なカッティングは、まさに至極の着心地。同ブランドの代名詞である“Sモデル”と呼ばれる、のぼりが高めでネック周りが吸い付くようなラインを形成するスーツに、ショールカラーのベストの組み合わせは究極のナポリの3Pスーツ(66万円)だ。

マッシモ・ピオンボがクリエイティブディレクターとしてキートングループと提携し、昨年よりスタートしたエムピー ディ マッシモ ピオンボ(MP di MASSIMO PIOMBO)。貴族的とも言えるその仕上がりは最高級の素材はもちろん、細部のバランスが実に上品。チャコールグレイのヘリンボーンにストライプの柔らかなウール素材の3P(29万円)は同ブランドの美的観念を強く感じる逸品となっている。
野田達哉
  • 【中央】「ジョルジオ アルマーニ」スーツ(33万円)、ベスト(9万5,000円)/【右】「チェサレ アットリーニ」3Pスーツ(66万円)/【左】「カルーゾ」マイクロチェックの3Pスーツ(23万円)
  • ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI )スーツ(33万円)、ベスト(9万5,000円)
  • ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI )スーツ(33万円)、ベスト(9万5,000円)
  • 「ブルネロ クチネリ(BRUNELLO CUCINELLI)」のベスト(16万円)を合わせることで3Pとなるスーツ(50万円)
  • ブルネロ クチネリ「ブルネロ クチネリ(BRUNELLO CUCINELLI)」のベスト(16万円)を合わせることで3Pとなるスーツ(50万円)
  • 「サルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO)」のスーツ(35万円)、ベスト(10万2,000円)
  • 「サルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO)」のスーツ(35万円)、ベスト(10万2,000円)、ダブルモンクシューズ(11万6,000円)
  • 「カルーゾ(CARUSO)」のマイクロチェックの3Pスーツ(23万円)
  • 「カルーゾ(CARUSO)」のマイクロチェックの3Pスーツ(23万円)
  • 「スティレ ラティーノ(STILE LATINO)」の3Pスーツ(33万円)
  • 「スティレ ラティーノ(STILE LATINO)」の3Pスーツ(33万円)
  • 「チェサレ アットリーニ(CESARE ATTOLINI)」の3Pスーツ(66万円)
  • 「チェサレ アットリーニ(CESARE ATTOLINI)」の3Pスーツ(66万円)
  • 「エムピー ディ マッシモ ピオンボ(MP di MASSIMO PIOMBO)」の3P(29万円)
  • 「エムピー ディ マッシモ ピオンボ(MP di MASSIMO PIOMBO)」の3P(29万円)
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