伊勢丹新宿店メンズ館にて9月15日、同館の誕生12周年を記念したパーティが開催された。
「男の新館」から「イセタンメンズ」に生まれ変わって以来、毎年、周年パーティを続けている伊勢丹新宿店メンズ館とあって、お馴染みの客たちは期待に胸を膨らませて開場前から入口に待機。オープンと同時に館内に足を踏み入れるや、懇意にしている店員と写真撮影を楽しむシーンも見られた。
12回目となる今回のテーマは「color & music」。まず、フロアごとにテーマカラーを設定した上で、各色のDJテーブルを設置。各階でフロアを盛り上げるのは、国内外で高い評価を得ている女性DJたち。大人の男性のためのカジュアルフロアである6階ではヒップホップ、ニコライ バーグマンやカメラ・オーディオ機器などを扱う8階ではテクノなど、それぞれのフロアに合ったイメージの音楽で客たちを楽しませた。
もちろん、DJ自身もテーマとなるカラーを取り入れたファッションで登場。コーディネイトの一部に差し色として取り入れているDJもいれば、メインカラーとして着こなすDJも。さらに、いずれのDJも自身のテーマカラーのヘッドフォンを使用。メーカーはカラーバリエーション豊富なBeatsで、腕には話題のApple Watchを装着してプレイし、客たちの注目をさらっていた。
また、各階で展開された多彩なイベントも大いに盛り上がりを見せた。1、4、5階で開催されたのはマジックライブ。GO、藤本明義、YOUなどのプロマジシャンの華麗な手さばきを前に、目を見開いて驚く人が続出した。そしてB1、3、4、6、7階で行われたのは似顔絵ライブ。世界大会優勝経験もある田畑伴和を始めとする似顔絵師らが、記念すべき夜に目いっぱいおめかしした参加者の姿を真っ白な画用紙に落とし込んでいった。
2階では、デザイナー・スズキタカユキと新進気鋭のダンサー・鈴木陽平によるコラボレーションパフォーマンスを展開。スズキタカユキの作品をまとって、舞台となった売り場で躍動するダンサーを前に息を呑んでいた客たちは、パフォーマンス終了と同時に2人に大きな拍手を贈っていた。
そしてパーティに欠かせないものといえば、おいしい料理とお酒だ。料理は、9色のカラーをテーマに彩られたフードやデザートを用意。「鴨肉とチーズの生ハム巻き」「茄子のコンフィとサーディン・海老の卵載せ」など手の込んだ料理は、いずれもピックで刺して食べられるよう工夫されており、各々が好きなものを手に持ち、お祭り気分で歩きながら食事を楽しんでいた。アルコールは、獺祭(だっさい)からスパークリングワイン、ザ・マッカランまで多彩に揃い、お気に入りの一杯を嗜みながら仲の良い店員と会話に花を咲かせる客もちらほら。そこにはまるで旧知の友のような雰囲気が漂い、接客を通して深い信頼関係が築かれていることが見てとれた。
パーティも終盤を迎える頃になると、いい具合にアルコールがまわったことも手伝ってか、両者の信頼関係はさらに深まり、「また来るね」の挨拶だけでなく握手を交わす人まで出ていたほど。一夜の饗宴をきっかけに、伊勢丹新宿店メンズ館への愛が強まった様子だった。