ノルウェーの都市・スタヴァンゲルで行われるアートの祭典、「Nuart Festival」の15周年を記念して、フランス人アーティスト「Ella & Pitr」が世界で一番大きな壁画を完成させた。ローガラン県・クレップ市の「Block Berge Bygg」の屋上の面積約21,000m2に描かれたこの大作、ボランティアの協力も得ながらなんと4日間という驚愕の速さで完成させたそうだ。作品は9月4日の16時(現地時間)、正式に公開された。
作品名は「Lilith and Olaf」。女性が横たわり、その手から人形が落ちているという構図のもの。どうやら女性がLilith、人形がOlafのようだ。Olafとは西暦995年から1000年までの間、ノルウェーの王であったとされるOlaf=オーラヴ1世のことであり、彼の出生地が作品の描かれた建物のすぐ近くにある池の小島だという資料も残っているとのこと。
あまりに大きなこの作品、どうやって全貌を確認するのかというと、スタヴァンゲル・ソラ空港から離着陸する飛行機の中から楽しむことができるという。この作品は新たなローガラン県のランドマークになると予想され、空港の管制塔やパイロットには乗客が作品をよく見えるような航路に変更するように通達がされたほど、気合いを入れている模様だ。8月末にYoutubeにて公開された、ドローンで撮影された映像も必見。「Nuart Festival」は9月5日に始まったばかりで、町中に世界中から集まったアーティストによる作品が続々と公開される予定だ。
作品の全貌を収めた映像はこちら:
※本記事は (引用元:http://www.streetartnews.net/)に許可を得て、翻訳・執筆を行っております。