15日より映画「マリー・アントワネットに別れを告げて」がBunkamuraル・シネマなどで公開中。ヒロインは、王妃マリー・アントワネットに心酔する宮廷朗読係の少女、シドニー。
1789年7月14日、ヴェルサイユに送られたギロチンリストに自身と寵愛するポリニャック夫人の名前を見出したアントワネットは、変わらぬ忠誠を誓うシドニーに「ポリニャック夫人の身代わりに」と命令するが……。フランス映画界の重鎮ブノワ・ジャコー監督が、今までにない大胆な切り口からアントワネットのプライベートに迫り、女性同士の危うい三角関係を描き出す。
朗読係シドニー役を務めるのは、プラダの香水CMにも出演した若手女優レア・セドゥ。まだ女優として完成していないが開花しかけた官能性を感じさせるためのキャスティング。また、当時フランスで「外国人」扱いをされていたマリー・アントワネット役には、ドイツ生まれの女優ダイアン・クルーガーを抜擢。
本作の撮影は、通常は入場禁止となる場所も含めた本物のヴェルサイユ宮殿内で行われた。鏡の間、ヘラクレスの間、小トリアノンなどが作品中に登場する。また、ヴェルサイユ宮殿で撮影できなかったものに関しても、資料をもとにスタッフの想像力を結集し、パリ近郊に17世紀から残る城の中に再現された。ロココ調衣装だけでなく、劇中美術も必見だ。
【作品情報】
マリー・アントワネットに別れを告げて
(原題:Farewell, My Queen)
製作:2012年フランス、スペイン
監督:ブノワ・ジャコー
出演:レア・セドゥ、ダイアン・クルーガー、ヴィルジニー・ルドワイヤンほか
上映時間:100分
配給:ギャガ
2012年12月よりTOHOシネマズシャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国順次上映