プラダ(PRADA)の15-16AWコレクションはクラシックとモダンを組み合わせた新しい女性像を見せた。
提案されるルックはパンツスーツ、ストラップドレス、ベスト、ダブルのコートなどベーシックなアイテム。しかし、素材や色で大きく未来へシフトする。張りのある質感はダブルジャージ。ネオプレンのボンディングを使わないのがブランドらしい。この素材のパンツはレギンスのような印象だ。ヘリンボーンやハウンドトゥースなどトラディショナルな生地もナイロンを織り込むことでコンテンポラリーに変化。
4・50年代のビンテージからインスパイアされたアウターの襟元やストラップドレスを彩るブローチやビジュー、脇のリボンテープ、肩のファーなど“可愛い”意匠だが、プラダの手にかかるとどこかひねられた印象になる。
小物も存分にひねられる。ローファーのソールはSFチックなラバーソール。バッグは、中にもう一つ色違いのバッグが入っているという入れ子構造。表を全開で持つのが可愛い。