世界的企業、団体のシグネチャを収録したデザイン書【代官山蔦屋書店オススメBOOK】

2015.03.06

各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週金曜日は、代官山蔦屋書店東京渋谷区猿楽町17-5)が選ぶ書籍を紹介します。

■「MANUALS 2」エイドリアン・ショーネシーとトニー・ブルック(Adrian Shaughnessy and Tony Brook)

前作「MANUALS」に次ぐ2作目。前作と同様、アメリカヨーロッパ企業のCI(コーポレート・アイデンティティー)、VI(ビジュアル・アイデンティティー)をまとめたシグネチャ(デザイン指示書)を紹介している。

今回は、アメリカとヨーロッパの企業や団体を中心に、IBM、ウェスティングハウス、カナダのレール、ベル、ノール、PTT、モントリオールオリンピックなどを始めとする全20社を掲載。世界的企業が威信を掛けて作るものだけあって、起用されているデザイナーも非常に豪華な面々だ。

序文は1968年メキシコオリンピックのデザイナー、ランス・ワイマンが寄稿。シグネチャのような資料は来インナー向けに発行するもので、世に出るのは極まれであり、これだけの数を集めただけでも賞賛に値する。資料的な価値が高く、デザイナー必見の1冊。

本書を出版する「Unit Editions」は、本書の著者でもある、ライター兼デザイナーのエイドリアン・ショーネシーと、デザイナーのトニー・ブルック2人が立ち上げたイギリスのインディペンデント出版社。“デザイナーによるデザイナーのための書籍”をコンセプトに掲げた、質の高いヴィジュアルと、深く掘り下げられた内容の1冊1冊は秀逸。これは、長年デザインの世界に身を置いてきた両者だからこそ成せる編集力だ。

【書籍情報】
「Anthology issue17」
著者:Adrian Shaughnessy and Tony Brook
出版社:Unit Editions
言語:英語
ハードカバー/432ページ/260×310mm
発刊:2014年
価格:1万8,000円
代官山蔦屋書店
  • 「MANUALS 2」エイドリアン・ショーネシーとトニー・ブルック
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