コム デ ギャルソンが展開するブランド、「ノワール・ケイ ニノミヤ(noir kei ninomiya)」が14-15AWコレクションをそろえるポップアップショップを7月30日、伊勢丹新宿店3階にオープンした。期間は8月5日まで。
シーズンごとのテーマを特に設けないブランドだが、14-15AWコレクションは「黒くて静か、そして力強い。同じ“黒”の中にも動きと奥行きがある」(デザイナー・二宮啓氏)をキーワードに製作。新たなテクニックとして、布にリングを通して、服とアクセサリーを一体化させる技法を取り入れ、普通の縫製とは違う“違和感”の表現に挑戦したという。
会場では、コム デ ギャルソンのデザイナー・川久保玲がデザインした漆黒の格子の中にガーメントが並ぶ。約70型あるコレクションのうち、20から30型を販売。腕から背中に掛けてフェイクレザーを重ね、シルエットを立体的に出したライダースジャケット(18万5,000円)、前見頃にプリーツ加工と丸いパンチングを施したドレス(9万4,000円)、キルティングスカート、レースのロングスカートなど、ブランド名でもある「ノワール(黒)」のアイテムがそろった。黒の中に素材や技法・加工を駆使して様々な表情を生み出している。
13SSの発足から1年半が経ち、徐々に取扱店舗が増えている同ブランド。今シーズンから西武渋谷でも販売を開始。ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)では1フロア下り、5階に常設スペースができた。アジア・ヨーロッパなど海外からの客も増えており、8月にはパリの老舗百貨店・ボンマルシェのイベントで扱われる。
二宮氏は「日常生活に取り入れにくいデザインもあると思うが、これからも、服に対しての驚きと、着た時のドキドキ感を伝えていきたい」と話した。