磁器メーカー「リチャード・ジノリ(Richard Ginori)」の歴史において最初にオープンしたフィレンツェ・ロンディネッリ通り(Via de' Rondinelli 17/R,FLORENCE)のショップが6月18日にリニューアルオープンした。2013年4月に「グッチ(GUCCI)」が同ブランドを買収して以来,リノベーションが進められてきた。
同日は世界的なメンズの総合展示会ピッティ・イマージネ・ウオモの開催期間中で、フィレンツェを出身のブランドが集い開催した「フィレンツェ・ホームタウン・オブ・ファッション」の一環としてカクテルパーティーが行われ、新たなリチャード・ジノリのフラッグシップショップのオープンに、地元のみならず大勢の関係者が詰め掛けた。
リニューアルしたショップはジノリ家のドッチァ窯がミラノのリチャード陶磁器と合併する以前の1802年にオープンした店舗で、カルロ・ジノリ侯爵が磁器釜を創設して約280年、リチャード・ジノリとなって約120年という長い歴史を再認識させるコレクションを展示。ベッキオホワイトとして愛される白い磁器の置物や食器、アールヌーボー、アールデコ期のアーカイブが、インテリアにも生かされている。
フォレンツェが誇り、イタリアの生活に根付いたテーブルウェアの歴史的な再スタートに、2011年にオープンしたグッチ ミュゼオと共に、同店舗がフィレンツェの新しい名所となることは確実だ。