開発が進む東京湾岸エリアにバレエ・ダンス用品などを取り扱うチャコットと三井不動産レジデンシャルによる複合施設「(仮称)チャコット勝どきスタジオ&カフェ」(東京都中央区勝どき4-1302、1303-1)が11月、オープンする。同エリアは2015年環状2号線全面開通、20年東京オリンピック選手村予定地、またタワーマンションが続々建設される開発が進む注目スポット。
同施設はバレエの美しさと健やかなライフスタイルを提案し、また日常的にバレエを感じられる情報発信拠点となることを目指す。勝どきを中心とした中央区民のコミュニティースポットとして街の文化形成も企図。施設は地上3階建て。2から3階にはスタジオが入り、バレエ講座等が実施される。“バレリーナのヨガ”とも呼ばれる、ゆったりとした動きのエクササイズ「ジャイロキネシス」専用ルームも開設。
2階スタジオ隣には、バレリーナの身体作り維持する「バレエ・フード」を一般客も楽しめるメニューで構成したダイニングカフェがオープン。チャコットのバレエ用品製造拠点である長野県上田市や青木村を中心とした東信・北信地方の農作物を使用する。スタジオとは可動壁を取り払うことで、一体化しフードを楽しみつつバレエやダンスパフォーマンスを鑑賞することが可能。
1階にはチャコットショップが開設。バレエに触れるきっかけとなれる店作りを目指し、レッスンウエアはもちろん一般客も取り入れやすいバレエテイストの雑貨やチャコットの舞台用コスメ「チャコット フォープロフェッショナルズ」がそろう。同コスメの購入者は7割が一般客という。また同フロアには、同じオンワードグループに属する自転車ショップ「サクラ(SAKURA)」も出店。サイクルスポットとして注目される中央区から江東区にエコフレンドリーな店舗を設置することで、地域への貢献度を高める狙い。
チャコットは1950年にトゥシューズ、バレエシューズの製造販売会社・青志社として創業。74年チャコットに商号変更し、90年オンワード樫山のグループ企業となる。全国でバレエ・ダンス用品ショップやカルチャースタジオを運営し、韓国など海外にも進出。ヨガスタジオなど新ジャンルにも乗り出している。