「ジャンポール・ゴルチエ(Jean Paul GAULTIER)」はオートクチュールライン「ゴルチエパリ(GAULTIER PARIS)」の14-15AWコレクションを発表した。
会場となったのは、本社パーティールーム。今シーズンは、バンパイアをイメージソースに、ゴルチエらしい様々なアイデアを盛り込んだアイテムを発表。カラーパレットは、黒を中心に、深紅、ゴールドなど、ダークで妖艶な印象だ。
本コレクションで多用されたのは、オーガンジーを幾重にも積層するテクニック。特にテーラードのシリーズでは、肩やスカートの装飾に使われ、造形的な美しさを見せていた。ラストルックに登場した、背中から羽のようなラインを描いた純白のマリエ(婚礼ドレス)でも、同テクニックが用いられ、歩くだびに風を仰いでエアリーな仕上がりとなった。
その他にも、メッシュでファーを覆ったケープや、千鳥格子柄のグラデーションのスーツ、マダムグレの作品を思わせるドレープのドレス、スワロフスキーが施されたジャンプスーツなど、バリエーション豊かなクリエーションを披露。
ショーの後半にはゲストモデルとして、今年のユーロビジョン・ソング・コンテストの優勝者で、オーストリア出身のドラァグクイーン歌手、コンチータ・ヴルスト(Conchita Wurst)が、亀甲紋をモチーフとした刺繍を施したドレスを纏って登場し、会場を沸かした。