「ジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)」のオートクチュールライン「ジョルジオ アルマーニ プリヴェ(Giorgio Armani Prive)」は、14-15AWコレクションをシャイヨ宮のボールルームを会場にて発表した。
今シーズンのテーマを「D'une boite laquee(漆塗りの箱から)」とし、主に漆器に見られる赤、黒、白の3色のみの色使いで統一。
デイウエアは、60年代風なAラインコートやジャケットを中心にしたテーラリング。袖に、ゆったりとした膨らみを持たせたり、凹凸のある立体的な素材で遊びを出しながらも、シャープなラインに仕立てた。それらのトップに多く合わせられたのは、ショートパンツ。カジュアルダウンさせたリラックス感溢れるルックが目を引いた。
限られたカラーパレットの中でも柄の種類は豊富で、ブレードテープで構築されたひし形模様や、幅広なチェック柄、黒インクが滲んだようなプリント柄などが登場。特に、大小様々なドットのプリント柄、スパンコール刺繍はボトム、トップス、コートと沢山のアイテムへ反映された。
ショーの後半に登場したイブニングウエアは、ビーズなどで装飾されたAラインのシンプルシルエットのミニドレスから、チュールをファーのように大胆に剥ぎ合わせたボリューミーなドレスまでシーンに合わせてバリエーション豊か。また、ベールにも大小様々なドット柄を配置した。ラストを飾ったのは、オーガンジーフリンジに腰まですっぽりと覆われた、裾長のロングドレスはインパクトを与え、造形美を追求するアルマーニらしい創造性が顕著に表れていた。