東京・日本橋のホテル「マンダリン オリエンタル 東京」37階の広東料理店「センス(SENSE)」は、隅田川花火大会が開催される7月26日限定ディナーコース「隅田川花火大会晩餐」(2万8,000円)を提供する。
地上約130m、37階に位置する同レストラン。大きく取られたガラス張りの窓からは東京スカイツリーや両国国技館など隅田川方面を見渡せ、花火と夜景を眺めるには最高の立地だ。今回用意されたのは、通常提供されているメニューの中から選りすぐりのアラカルト全8品を集めた、「センスの“集大成”と言える」(料理長・有島浩昭氏)フルコース。現地で食べるのと変わらない広東料理の王道を供する。
「クリスピーな仔豚の釜焼きロースト お楽しみ一口小前菜」は、カリッと香ばしい豚の釜焼き、ハチミツ漬けしたトマトなど、9種の一口料理が色鮮やかに並ぶ。「ナポレオンフィッシュのざっと蒸し 香港スタイルのフィッシュソースで」は、石垣島の漁師に直接依頼し直送してもらう新鮮なナポレオンフィッシュに、醤油や本出汁であっさり仕上げたスープを掛けて提供。片栗粉をまぶして調理した魚の食感が艶めかしい。
とろみが特徴のスープと燕の巣が絡み合う「燕の巣をさっと煮込んで金華ハムの香り漂うブラウンソース タラバ蟹肉蟹卵入り」や、中国の伝統的料理であるアワビの姿煮込み提供する「香港高級乾貨 吉浜産三十頭干し鮑の姿煮込み 濃厚アバロンオイスターソース 海老のすり身をつめた北海ナマコを添えて」は、プリプリとした食感がクセになる。1週間掛けて戻したアワビはオイスターソースが十分に染み込んだ濃厚な味わい。豆板醤などの薬味を添えて食べるのもオススメだ。
「黒毛和牛フィレ肉のサイコロステーキ チャイニーズBBQソース」は、脂ののり過ぎないA4ランクの黒毛和牛を使用。しっとり柔らかい肉質に味蕾がくすぐられる。BBQソースは黒酢を用いて中華風にアレンジ。隠し味にみりんが入っており、少し和風味が顔を出す。「ロブスターハーフカットのガーリックソース蒸し もち米セイロ飯と共に」のぎっしり詰まった伊勢エビの身はボリューム満点。もち米は一度火であおっているので、パラパラした食感で香ばしい。
最後は、センス一番人気のデザート「石垣島産 完熟アップルマンゴー プリン」。アップルマンゴーは今が丁度旬。砂糖は一切使用せずに素材の十分な甘みを生かした芳醇な味わいで締めくくる。
有島氏は「“中華”らしいたっぷりボリュームに仕上げた。広東料理の技法、味、香りなどを五感で楽しんで欲しい。アワビなどはコラーゲンたっぷりでお肌にも良いし、あっさりした味付けなので胃もたれせず、若い女性にオススメ。美味しいものを食べて、心と身体も豊かになってほしい」と話す。
ディナータイムは17時半より。本コースは1日限定だが、各料理は通常アラカルトで注文可能。