沖縄の魅力は数えきれないけれど、本土では味わえない味を、あの青い空と海に囲まれた土地で口にすることは、その魅力の一つですよね。
7月28日まで、新宿伊勢丹で20回目の大沖縄展が開催中と聞き、初日、2日目、3日目と3日連続で通ってしまいました。お目当てのものがありすぎて…今回は会場で出来たてを食べられるイートインを巡ってみました。
最初に味わったのは「みやんち」の嘉利すば。ずばり7種類のスパイスを調合したカレー味の沖縄そばです。ややとろみのあるスープには、コココナッツミルクとかつお粉がか掛かっています。麺の上には豚肉やナスが乗っているのですが、この豚肉のクセになりそうな塩気がたまりません。見た目はおしゃれな雰囲気ですが、実にビールが合いそうな1杯でした。
そして、翌日は「ダイニング川」の3種盛りそばを目当てに、再び会場へ。トロトロのソーキ、炙った3枚肉、とろとろのゆし豆腐が乗っています。ソーキは醤油味と塩味が選べたので塩味をセレクト。すっと染み入るようなスープが絶品です。イートインでは、ゴーヤー茶を出してくれるので沖縄気分も高まります。
今回の大沖縄展で意外だったのは、ピザのイートインがあったこと。京都出身という「ドンコリーノ」オーナーシェフの望月さんに尋ねると、「宮古島は自然の宝庫と言われていますが、僕にとっては食材の宝庫でもあるんです。ピザには宮古牛や宮古豚を自分達でミンチにして使っているんですよ」と教えてくれました。なるほど、子供の頃宮古島を旅した時、おじさん達は味噌汁にいれるもずくやアロエを、海や庭からひょいっと収穫していたことを思い出しました。確かに、日常の中に食材が豊富にある島でした。
更にこのピザのイートインの向かいには、泡盛がずらりと並んだバーカウンターがあるんです。オーナーの比嘉さんにお話を伺ってみると、「美味しい泡盛を味わうためには、酒器も大切。沖縄にはカラカラと呼ばれる注ぎ口のついた徳利のような酒器とチブグァー(小さいお猪口)があるんです」と教えてくれました。親指の先くらいの大きさのチブグァーは10mLくらいしか泡盛が入らないそう。何十年と大事にされてきた古酒など、美味しいお酒を大切に味わうための大きさのようです。
3日連続で通いましたが、もう一度食べたい味ばかりなので、近日中にまた沖縄展に出没予定。沖縄展の会期中、伊勢丹新宿店の屋上ではオリオンビアフェストも開催中。日曜日まではライブもやっているので、こちらも行かなくては。
週末も暑い日が続きそうなので、楽しく美味しく夏を満喫したいと思います。みなさまも暑さの折、ご自愛くださいね。