第37回モード・イン・フランス展15SSコレクションが7月23日にスタートし、今日25日まで、東京・西新宿のヒルトンホテル東京で開催されている。初出展の5ブランドを含む40ブランドが出展し、ウィメンズウエア、レザー、アクセサリーなどの最新コレクションを紹介している。
初日の来場者数は昨年を下回ったものの、受注は昨年を上回るなど展示会は順調。2日目に行われた記者会で、昨年9月に就任したフランス婦人プレタポルテ連盟のダニエル・ウェルテル会長は「今回初めて来日したが、モード・イン・フランスの会場を見て、うまくいっていると思ったし、日本のフランスファッションに対する関心の高さを感じた」とした上で、今後の展開について「展示会の規模を大きくしたい」との考えを明らかにした。
また、パトリシア・ブラフマン国際部長は「消費税率アップの影響は無い。また、今回から新たな試みとして日本に先駆けて開催した香港(7月15日から17日)、台北(同19日から21日)も好評で、今後も年2回開催する予定だが、香港の出展社数が20社、台北が15社であることからもわかるように日本が1番重要な市場であることに変わりは無い。ヒルトンホテル東京の方針でこの場所での展示会は今回が最後だが、次回も来年1月14日から16日に開催することが決まっている。会場もまもなく発表できると思う」と語り、日本の重要性を改めて強調した。
5年前にスタートし、現在はプランタンのコーナーやコレットでも展開しているバッグブランドのス・レ・パヴェは、タコ、クモ、サイなど20数種類の金具とデザインを自由に組み合わせるセミオーダーが特徴。初出展で既に受注が入っている。フランス国立高等装飾美術学校で出会ったインド人とフランス人カップルによるスカーフブランド、ミーは、ビーチサンダルや麦稈帽子をモチーフにしたデザインなど、シルクスクリーンのオリジナルプリントとインドのハンドクラフトを活かしたスカーフ。ボンマルシェやプランタンの他、トゥモローランド、ヴィア バスストップなどでも展開しているが、今回は百貨店などから受注があった。馬具メーカーからスタートしたギベール・パリは、フランス騎馬隊の馬に付けられるクォーターマークをあしらった布製バッグを世界に先駆けて初公開。ニューヨークの若手デザイナーとコラボレーションしたアイテムも紹介している。
また、2回目となるミキミアリーはボッティチェリをテーマに女性らしいデザインを提案。「新規の専門店とのビジネスも増えている」とミキ・ミアリー。ツノダはマニッシュなシャツの袖にレースを付けたデザインなど、トラディショナルな中に甘さをプラス。色はブルー系を打ち出しているが「前回よりもいい」(ツノダユキコ)という。