新デザイナーを迎えて初の春夏コレクションとなった新生「ボリオリ(BOGLIOLI)」が、ミラノファッションウィークで15SSコレクションをプレゼンテーション形式で発表した。イタリアンクラシコの仕立てを基本とした革新的なソフトなテーラーリングは継承し、スタイリング、カラーリングのカジュアルさが増し、オケージョンが広がった。
プレゼンテーション会場の中庭には今シーズンのテーマとなったトスカーナの五つ星リゾートホテル「イルペリカーノ(IL PELLICANO)」をイメージしたセットが設置され、モデルがくつろぐというエキゾチックな演出。先シーズンよりデザイナーに就任したジェイ・ヴォッスージ(Jay Vosoghi)の希望で、60年代半ばに建てられて以来、ジェットセッターを引き寄せるこのカリフォルニアをイメージしたホテルがそのままコレクションに反映されている。
ミッドセンチュリーからインスピレーションされたプリント、ニット、チノパン、エスパドリーユ、ダブルのブレザーといったスタイリングは、当時のボサノバのミュージシャンのスタイルを思わせる。スーツは日本のウルトラライトウールを使用し、軽量化を図った。中庭にセッティングされたビーチパラソルのイエローが全体のアイテムと呼応している。