昨年50万人を動員し、累計300万人の来場者を突破した新感覚の水中アート展「アートアクアリウム」。夏を彩る展覧会が、今年も7月11日から9月23日まで、東京・日本橋の日本橋三井ホールで開催される。
4回目となる今年のテーマは“金魚文化の発祥地”である日本橋にちなみ「江戸・金魚の涼」。「ECO EDO 日本橋 アートアクアリウム2014 ―江戸・金魚の涼―&ナイトアクアリウム」と題された同イベントでは、今回更なる新境地を開き、1匹約30万円のらんちゅうなど、約5,000匹の金魚と共に「涼しさ」と「日本の美」を思う存分味わい尽くせる優美な演出が至るところになされている。
水の鏡面効果により泳ぐ魚たちの姿が見る角度によって七変化する「パラドックスリウム」、富士山や鶴など日本を象徴する花鳥風月のモチーフが映像として映し出される“屏風水槽”の中で金魚が妖艶に舞う「ビョウブリズムII」などの作品群が会場を埋め尽くした。
巨大金魚鉢シリーズの大作「大奥」はもちろんのこと、日本橋初登場となる「アースアクアリウム・ジャポニズム」と「ボンボリウム」の2作品は必見。
インスピレーション源が“地球”の「アースアクアリウム・ジャポニズム」は、地球儀を彷彿させる直径1.5メートルの巨大水槽の水中を錦鯉が優雅に泳ぎ、作品そのものがゆっくり回転するという斬新な仕掛けで、観る者の度胆を抜く。江戸時代より親しまれてきた雪洞をイメージし、アクアリウムを照明に見立てた幻想的なシリーズ「ボンボリウム」の前に立てば、LEDライトの光とほのかに照らし出される金魚の競演が楽しめる。
「金魚は生き物。魚たちがより快適にすごせるよう、エサはもちろんのこと、スタッフ総勢が毎夜“寝ずの番”で水槽内の水質管理を行っている。この展覧会は生態に対する愛情あふれるイベントだ」と語るのはプロデューサーの木村英智氏。アートアクアリウムの第一人者であり、五感でフルに体感できる“和の水中世界”をつくり出した張本人だ、
毎夜23時半まで開催されるナイトアクアリウムでは、「芸者ナイト」や日本酒の「獺祭ナイト」を始め、豪華アーティストによるスペシャルライブも予定。
また会期中、日本橋界隈の各214店舗では、全国から集めた風鈴が軒先に飾られる。浴衣を纏って来店すると新品の浴衣一式がプレゼントされる企画や撮影会など、さまざまな特典も用意されている。
【イベント情報】
ECO EDO 日本橋 アートアクアリウム2014 ―江戸・金魚の涼―&ナイトアクアリウム
会場:日本橋三井ホール
住所:東京都中央区日本橋室町2-2-1 コレド室町5階(エントランスは4階)
期間:7月11日から9月23日
時間:11:00から23:30(入場23:00まで)
入場料:大人1,000円 小学生以下600円 3歳以下無料