「ヴァレンティノ(VALENTINO)」は8月、ニューヨーク5番街693番地にフラッグシップストアをオープンする。
店舗デザインは、アメリカ国内の他店舗と同様、クリエーティブディレクターのマリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)とピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)、建築家デヴィッド・チッパーフィールド(David Chipperfield)によるストアコンセプトを継承し、パラッツォ(宮殿)のような雰囲気の建築的形式を採り入れつつ、新たな方向性をプラスするという。
高島屋百貨店跡地に出店し、面積約1,858平方メートルの広大なストアとなる。ジョン・バギー(John Burgee)とフィリップ・ジョンソン(Philip Johnson)が建設を手掛けた。8階まで広がる透明感ある正面壁面にはブラックのスチールとアルミニウムを使用。壁面の下3階を垂直の真鍮製バーが繋ぎ、正面壁面とランタン、時計、ブランドロゴが一体となる。
店内には高さ約8.2mの巨大アトリウムを設け、パラディアナ製の階段がすべての階層を繋ぐ。そこに配された39のシングルシェルフではインスタレーションのように商品を展示。部屋周辺には間接照明とクリアホワイトの商品ディスプレー用照明、中央には暖かみを感じさせる照明とシャンデリアを配した。
ウィメンズ、メンズコレクションなど全カテゴリーがそろい、アクセサリーを特に重視。旗艦店限定のゾディアック・フィンガークラッチを始めとするヴァレンティノ・ガラヴァーニ(Valentino Garavani)のコレクションがそろい、バックに赤いハートをあしらったスニーカー「ロックランナー」を同店限定で販売する。