「六本木アートナイト 2017」が9月30日から10月1日の2日間に開催される。「六本木アートナイト」はコアタイムとなる日没から夜明けまでの時間帯にも、街を回遊する人の波が途絶えることがないという、六本木の街を舞台にした一夜限りのアートの祭典。8回目を迎える今回のテーマは「未来ノマツリ」。メインプログラム・アーティストに写真家・映画監督の蜷川実花を起用し、様々なアートプログラムを展開する。
また、今回は初めての試みとして、東南アジアの注目アーティストや東南アジアにゆかりのある日本人アーティストを招き、六本木の街や人々と関わりながら、作品を制作し、六本木の街を盛り上げる新プロジェクト「東南アジア・プロジェクト」もスタート。今回は、タイのナウィン・ラワンチャイクンと巨人祭で有名なフィリピン・アンゴノのアーティストグループ、ネオ・アンゴノ・アーティスト・コレクティブを招聘。日本からはメンバーの多くが東南アジアで作品を発表したことがあるアーティスト集団、国立奥多摩美術館が参加する。
7月24日、六本木ヒルズで行われたプレスカンファレンスに出席し、南條史生六本木アートナイト実行委員長とトークセッションを行った蜷川は「以前から参加したい、楽しそうでずるいなと思っていた。選んでもらい、すごく嬉しかったし、ワクワク、ドキドキしながら準備している。まだ、着地点を考えているところだが、中央にあるステージの両脇にフォトスペースを作り、その中で私の写真の世界に入って、写真を撮影し、それをSNSで拡散してもらうなど、出る側(アーティスト)と見る側の境がなくなるようなものにしたい」と意気込みを語った。
南條は「蜷川さんの作品の多彩な色合いは、祭りというゲームにぴったり。人や街に色があふれる東南アジアのアーティストたちと一緒にやるということにもマッチすると考えた。街の中でのイベントなので、美術館の展覧会とは違う、祭りのように誰でも楽しめるアートの祭りにしたい。東南アジア・プロジェクトも加わることで、多彩なアートナイトになると期待している」と話した。
【イベント情報】
「六本木アートナイト 2017」
会期:9月30日~10月1日
会場:六本木ヒルズ、森美術館、東京ミッドタウン、サントリー美術館、21_21 DESIGN SIGHT、国立新美術館、六本木商店街、その他六本木地区の協力施設や公共スペース
時間:9月30日10:00~10月1日18:00※コアタイムは9月30日17:27(日没)~10月1日5:36(日の出)
入場無料※一部のプログラム及び、美術館企画は有料