東京都写真美術館で7月25日から9月24日まで、総合開館20周年を記念し、重点収蔵作家である写真家・荒木経惟の展覧会「荒木経惟 センチメンタルな旅 1971-2017-」が開催される。
1960年代から活動を始め、国内外から高い評価を得ている荒木。同展は、膨大な作品群から妻の「陽子」というテーマに焦点を当て、陽子を被写体とする写真やその存在を色濃く感じる多数の作品を通し、荒木が重要視している被写体との関係を探り出す試みだ。加えて、写真の真髄となる「私写真」についても考察される。
作品は世界初公開となる「愛のプロローグ ぼくの陽子」や、「わが愛、陽子」、「センチメンタルな旅」、「東京は、秋」、「陽子のメモワール」、「食事」、「センチメンタルな旅・冬の旅」「空景/近景」、「遺作 空2」、「三千空」、「愛しのチロ」、新作は初公開となる「写狂老人A日記」などの写真集や日記、映像作品から、1,000点以上の出品を予定している。
会期中、展覧会図録『荒木経惟 センチメンタルな旅 1971-2017-』の発売の他、8月6日には「22世紀アラーキー論 -ずっと、センチメンタル-」が、9月16日には荒木の作品についての詩の朗読会とトークが、さらに第2、第4金曜にはゲストキュレーターや学芸員によるギャラリートークが開催される。
【展覧会情報】
「荒木経惟 センチメンタルな旅 1971-2017-」
会期:7月25日~9月24日
会場:東京都写真美術館2階 展示室
住所:東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
時間:10:00~18:00(木・金曜は20:00まで ※7月20日~8月25日の木・金曜は21:00まで、入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜(祝日の場合は翌火曜)
観覧料:一般900円(720円)、学生800円(640円)、中高生・65歳以上700円(560円)
※()内は20名以上の団体料金