3.1 フィリップ リム(3.1 Phillip Lim) が2018年メンズスプリングコレクションをニューヨークで発表した。
謎めいた画家の生活にフォーカスした今回のコレクションでは、ハンドペイントやチョークストライプなど、まるでアーティストの作品のような手書きのモチーフをふんだんに散りばめ、伝統的な画家のワークウエアをエレガントで実用的なアイテムへと再構築している。
エルズワース・ケリー(Ellsworth Kelly)、ジャクソン・ポロック(Jackson Pollock)、サイ・トゥオンブリー(Cy Twombly)といったアメリカを代表するアーティストにインスパイアされたワードローブは、白紙のキャンバスを想起させる真っ白なワークジャケットに始まり、エプロンやスモックなど、画家の仕事道具に至るまで細やかに再現。
ローデニムやオールインワン、フライトジャケットには、ジャクソン・ポロックによるドリップペインティングを思わせる大胆なペイントが施され、アーティストたちのワーキングプレセスの一瞬を映し出している。ジャカードのセーターは、袖を長めにカットし、ハイコントラストで抽象的なグラフィックアートのニュアンスを感じさせる。ワイドピッチのチョークストライプは、セットアップやブロードのシャツ、ジャージーパンツ、パイル地のハーフパンツなどに施され、着崩したスタイリングによって、クラシカルでありながらどこかアバンギャルドな精神に満ちたアーティストの人生とリンクする。鮮やかな羽をまとったフクロウのモチーフは、かつて著名な画家たちが愛用したナイトウエアのようなリラックス感に溢れ、繊細な色彩によって特別なエレガンスをもたらしている。
アクセサリーラインには、画家の道具入れのようなビッグサイズのキャンバスバッグ、手書きのメッセージがプリントされたトートバッグ、シューズには、ペイントスプラッターのコンフォートサンダルなどがラインアップしている。