香港に来たら飲茶とシーフードを食べなきゃ損! 出来たての点心や、採れたばかりの新鮮なシーフードが日本よりもかなりリーズナブルな値段でお腹いっぱい食べられます。どのお店に行けばいいのかわからない、注文できるか不安という方におすすめの、地元っ子行きつけの名店をご紹介。
ワゴンで運ばれる点心を指差しで注文するレトロな茶館
手芸用品の問屋や、電気製品の店がひしめき合う深水ホ(シャムスイポー)は、道なりにたくさんの露店が続き、脇の細い道にローカルフードの名店がひょっこりとあるようなエリア。この一角の古いビルの中にあるのが、40年以上の歴史を持つ中国茶館「中央飯店」です。大きな看板こそあれど、普通のビルの奥にあるので、見逃しにご注意を。ビルの奥にある入口を入ると、円卓に座り、熱々の点心をほおばる人々の姿が目に飛び込んできます。
この店では、店員のおばちゃんたちが運んできてくれる点心を指差しで注文するワゴンスタイルを取っているので、言葉がわからなくても心配無用。次々に席に回ってくるワゴンから、好きなものを選べばOKです。ぷりぷりのエビ入り蒸し餃子や湯気が立ち上っている肉まん、つるんとした食感の腸粉、コラーゲンいっぱいの高級食材“魚の浮き袋”入りの湯葉巻き蒸しの他、出汁の味が利いたお粥や、ぱらりと炒められた炒飯、胡麻団子などのスイーツまで選び放題で食べられます。ポットで提供されるお茶を飲みながら、満腹になるまで食べ尽くしても、ひとり1,000円いかない程度と超リーズナブル。大人数で行くと、より飲茶を堪能できるでしょう。
※飲茶はランチ営業のみ
市場併設のフードコートで採れたてのシーフードを無心で食す
香港島の南岸に浮かぶ鴨利洲(アプレイチャウ)は、新しくできたMTRサウスアイランド線の利東(レイタン)駅により断然アクセスがしやすくなりました。駅のすぐそばには、新鮮なシーフードが手頃な価格で手に入る街市(食品市場)があり、街市の上には採れたてのシーフードをその場で調理して出してくれるフードコートが多数あります。「珠記」はその中のひとつで、日本よりも手頃な価格でシャコや、カニ、エビ、ホタテ、貝やイカなどのシーフードが存分に食べられるお店です。
ここで食べるべきは、やはり「シャコの塩胡椒炒め」、「茹でエビ」、「カニの豆鼓炒め」、「にんにくと春雨のせホタテ」などのシーフード類。「空心菜のエビソース炒め」や焼きそばのような「鼓油たまご麺」、「鶏肉のカシューナッツ炒め」など一般的な中華国料理のメニューもあるため、お好みでアレンジして注文してもよいでしょう。ハサミで甲殻類を解体しながら食べるので、手はベトベト、無言でひたすら食べ続けることになりますが、味はもう絶品! 素材の新鮮さもありますが、味付けも本格的で何を頼んでもハズレはなさそうです。人数によって盛りの量は調節できますし、お値段的にもひとり3,000円程度と破格の安さなので、ぜひ行ってみてください。
【店舗案内】
中央飯店 Central Restaurant
住所:G/F, Tung Lo Court, 140 Tai Po Road, Sham Shui Po, Hongkong
珠記
住所:1/F, Ap Lei Chau Municipal Services Building, 8 Hung Shing Street, Ap Lei Chau
取材協力:香港政府観光局
http://www.DiscoverHongKong.com