ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)の2018年春夏メンズコレクションが6月19日、ミラノで発表された。ステージ正面に映し出されたテーマは「Made in Armani」。ファーストルックの美しく流れるようなシルエットを描くライトグレイのロングコートを見ただけで、80年代に“ソフトテーラード”という言葉を最初に誕生させたのが、アルマーニであったことをあらためて認識させられる。
グレイトーンのグラデーションでスタートしたジャケットのバリエーションは、淡い光沢からメタリックへと輝きを増す。格子幅を違えたチェック、ストライプ、楊柳、ドビー、ヘリンボーンなどさまざまなシルバーで表現されたジャケット、パンツは、まさにミラノを代表するサルトリアルの技。
そのシルバーなシャイニー素材は日本の和紙、畳、紬などを連想させ、竹のプリントを思わせるスーツなどあり、先に発表されたエンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)同様に、日本からのインスピレーションを感じさせるアイテムも登場した。
パンツはすべてタック入りでテーパードしたゆったりしたシルエットで、スエードのモカシン、エスパードリーユ、モンクストラップ、タッセルスリッポンなどはスニーカーソールで、リゾートテイストをオフィシャルなシーンにも提案。
トレンドに左右されないという評価を既に確立しながら、ラグジュアリーという概念がマーケットと共に毎シーズン変化するというアルマーニの美学は変わらない。
ショーにはジョルジオ アルマーニのメイド トゥ メジャーの広告モデルをつとめる俳優の西島秀俊が日本から駆けつけ、ワンダイレクションのリアム・ペインと共にフロントローに並んだ。
Text: Tatsuya Noda