トッズ(TOD'S)の2018年春夏メンズコレクションが6月18日、ミラノのヴィッラ・ネッキで発表された。軽さに重点を置いたラグジュアリーに旅する男のワードローブが提案された今シーズン。
オーシャンブルー、サンドベージュといったアーシーなトーンのサファリジャケット、フィールドジャケットなどのアイテムを、着古した男臭いスタイルとともにトッズらしいイタリア職人の技術によって上品で、軽量なワードローブで提案されている。
驚かされるのはダメージ加工されたレザーと、同様に加工されたファブリックを同アイテムに使い、その違いに見分けが付かない点。デニム風に加工されたナッパレザーのブルゾンは、手に取るまでレザーとは気付かない。同様にリアルなキャンバス素材を使用したアイテムや、ファブリック風に加工されたスエードも触るまでレザーかトロンプルイユなのか区別が付かない。
最高級のレザーブランドの加工テクニックは、ライトオンスのデニムやキャンパスを加えることで軽量化が図られ、ダブルTのアクセサリーの付いたゴンミーニはすべてファブリックとなり、ダメージ加工の施された軽量化されたエンベロープバッグも新しいハンドルになり、旅への機能性が高まっている。
人間工学に基づいてデザインされた新作スニーカーはパンチングされたアッパーに、シグニチャーであるペブルが4つヒールに付いているのが特徴だ。
また、同時に今春夏シーズンのカプセルコレクションとしてサーフライフをテーマに、“TODS”のロゴを入れたゴンミーニとスリッポンスニーカーを発表。話題となったのは、使用されたロゴにTOD'Sのアポストロフィーが無いこと。ディスプレイされたサーフボードも“TODS”。そのわけはSNSでの拡散(ハッシュタグの仕様)に秘密があるようだ。
Text: Tatsuya Noda