渋谷ファッションフェスティバルにてリトゥンアフターワーズ2013年春夏コレクションがショー形式で発表された。昨年からインスタレーションで発表されてきた物語の最終章となる。タイトルは「THE SEVEN GODS - clothes from chaos - 」。
3部形式でショーは進行。1部はブルーシートにぬいぐるみを付けたり、網をまとったりと通常衣服に使われない素材を使用したルックが18体ウォーキング。日暮里の生地屋トマトのロゴをプリントしたTシャツも登場。フィナーレとなり、ショーが終了したかと思いきや、読経と共に2部が開始。鶴を頭に頂いたゴザをまとった少女たちが登場し儀式めいた演出の後、3部に突入。クライマックスとなる七福神ルックがスタート。
光背のように熊手を組み上げたオーナメントを背負った巨大な七福神たち。ボディはおもちゃや花、ぬいぐるみなどが付けられ、カオスなデザイン。最後に筋斗雲(きんとうん)に乗ったトレーナーとショートパンツを着用したマネキンが登場し、終了。このマネキンが着用したものが今回発表された唯一の服となる。
デザイナー山縣良和は仏教と本質に目を向けたという。このコレクションを量産する気はなく、アートフェアに出展するとのこと。2年半ぶりのランウエイを見せた山縣の囲み取材には多くの記者が集まった。