ヤストシエズミ(YASUTOSHI EZUMI)2018年春夏コレクションが8月25日、東京・渋谷のTRUNK(HOTEL)で開催された。
「コラージュ(COLLAGE)」をテーマにした今シーズン。コレクションは腰部分にデニムを巻き付けたトレンチコートからスタート。トレンチコートの袖はウエストに付けるようなベルトで縛り、デニムは後ろがプリーツスカートのようになっている。また、ひもをアクセントにしたトレンチコートや別色の袖を付け、ノースリーブやアシメトリーにもなるトレンチコート。1年前のコレクションで、初めて使ったデニムのジャケットやスカートも前後や左右が違うアシンメトリーなデザインになっている。
赤のシャツドレスはウエストをコルセットのようにシェイプさせ、白のシャツドレスはウエストをマークした上にトレンチコートのような袖もプラス。ミリタリースタイルやマリンスタイルもひも使いやドローストリングなどによって新しい表情を生み出している。マニッシュなストライプシャツも巻き付けたり、アシメトリーにしたり、トレンチコートのような袖を付けたりすることで新しいアイテムに生まれ変わる。
ボーダーとエスニック素材のドッキングなども一部あるものの、中心となるのは、インビテーションのグラフィックに使われた素材のコラージュではなく、スタンダードなアイテムやディテールを解体し、再構築したデザインだ。コスチューム ナショナル(CoSTUME NATIONAL)のウィメンズのクリエイティブ・ディレクターもつとめる江角泰俊だが、コスチューム ナショナルとも共通するひも使いなどのディテールを江角らしいアイテムに取り入れたデザインも目を引いた。
「ここ2、3年続けてきた建築から離れ試行錯誤していく中で、今回はパーツや要素を足したり、引いたり、混ぜたり、大きくしたりしながら、コンセプチュアルではなく感覚に身を任せて作ってみた」という江角泰俊。また、2018-2019年秋冬コレクションからブランド名を「エズミ(EZUMI)」に変更することも発表。「グローバルな展開を増やすためにも、よりわかりやすく、海外の人からも覚えてもらえるようにした」と江角。今後の展開も注目されそうだ。