パリの市街地にまるでCGのようなバスケットボールコートが出現した。この作品はフランスのファッションブランド、ピガール(Pigalle)とデザインエージェンシー、イル・スタジオ(ill studio)によるコラボレーションであり、ナイキのサポートを得て発表された。
ピガールはステファン・アシュプール(Stephane Ashpool)が手がけるファッションブランドで、現在ナイキとタッグを組んだピガール・バスケットボール・コレクションを発表しており、こちらも話題だ。イル・スタジオは2007年にトーマス・サブレヴィーユ(Thomas Subreville)とレオナルド・バーネット(Leonard Vernhet)の2人により設立された。彼らはこれまでにルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)、シャネル(CHANEL)、エルメス(HERMES)、シュプリーム(Supreme)など名だたるブランドとのコラボレーションを発表し、世界中で作品展示を行ってきたそうだ。
今回発表されたバスケットコートは、実は2度目のコラボレーション。前回は2年前の2015年、同じ場所にて行われた。前回の赤、青、黄色、白を用いた直線的ですっきりしたデザインから打って変わって、再度デザインを行い上から塗られた新たなデザインは、ダークなカラーからピンクなどビビッドな色も用いたグラデーションを施したもので、がらりと印象が変わった。
イル・スタジオはこのプロジェクトを通じて、スポーツ、アート、そしてカルチャーの関係性と、その社会的文化を指し示すものとしての強力な存在感について探求したかったという。また、20世紀初頭の「アヴァンギャルド」な時代、現在私たちが生きる「オープンソース」な時代、そして未来のバスケットボールや他のスポーツの美学を独自に解釈したものを用いて、モダニズムの過去・現在・未来を可視化させたものを作り上げることが狙いだという。
※本記事は (引用元: http://ill-studio.com/、https://www.instagram.com/illstudio/?hl=ja、https://www.instagram.com/pigalle_ashpool/?hl=ja、https://www.instagram.com/sebastienmichelini/?hl=ja) に許可を得て、翻訳・執筆を行っております。