東京・原宿のVACANTにて、出版社やゲスト自らが写真集について語るプレゼンテーション形式のイベント「フォトブック・シンポジウム」の第3弾が開催される。
今回のイベントは「フォトブック・シンポジウム vol.3:金子隆一」と題し、写真評論家、写真史家、写真集コレクターとして活動する金子隆一をメインゲストに迎え、3日間にわたって、3人のゲストとともに、3つの写真集についてトーク&ディスカッションを展開する。
9月9日に行われる「MAGNUM ANALOG RECOVERY - これまでのマグナムとこれからのマグナム」では、世界最高の写真家集団と言われるマグナム・フォト(Magnum Photos)が創立70周年を記念してパリで開催したアーカイブ展覧会「Magnum Analog Recovery」の図録を取り上げる。ゲストにはマグナム・フォト東京支社ディレクターの小川潤子を招き、同正会員フォトグラファーであるモイセス・サマン(Moises Saman)のコメントを交えながら、金子とディスカッションを行う。
9月10日は、今春約30年振りにイギリスの出版社「MACK」より復刻版が刊行された深瀬昌久の代表作「RAVENS / 鴉」にスポットを当て、「RAVENS / 鴉 ‐ 鴉の秘密、アーカイブスの謎」をテーマに「深瀬昌久アーカイブス」のディレクターを務めるトモ・コスガがプレゼンテーションを展開。さらに、金子と深瀬作品の魅力や謎について意見を交わしていく。会場では、日本未公開となるプリントのミニ展示や、来場者全員に未収録イメージのポストカードの配布も行われる。
最終回は9月24日に開催。ゲストには、50年以上にわたり鋭敏な眼差しで写真表現の本質を探究し、金子とともに写真同人誌「CAMARA WORKS」の制作に携わった写真家の築地仁を迎え、築地が1989年にアメリカの写真家ルイス・ボルツ(Lewis Baltz)と取り組んだプロジェクト「TOSHIBA / 東芝」の見解を徹底的に語り尽くす。一般的な写真集市場では出回ることがなく、“幻”となっているこの貴重な一冊の現物を展示し、その全ページのスライドショーを公開する。
【イベント情報】
第1回「MAGNUM ANALOG RECOVERY - これまでのマグナムとこれからのマグナム」
ゲスト:金子隆一(写真評論家、写真史家、写真集コレクター)、小川潤子(マグナム・フォト東京支社ディレクター)
会期:9月9日
会場:VACANT
住所:東京都渋谷区神宮前3-20-13 2F
時間:17:00~19:00(開場16:30)
料金:1,500円(1ドリンク付)
定員:120名
※写真集「MAGNUM ANALOG RECOVERY」(1万2,000円)購入の先着50名に特製トートバッグをプレゼント
第2回「RAVENS / 鴉 ‐ 鴉の秘密、アーカイブスの謎」
ゲスト:金子隆一(写真評論家、写真史家、写真集コレクター)、トモ・コスガ(深瀬昌久アーカイブス ディレクター)
会期:9月10日
会場:VACANT
住所:東京都渋谷区神宮前3-20-13 2F
料金:1,500円(「RAVENS / 鴉」未収録イメージによるポストカード付 / 1ドリンク付)
定員:120名
第3回「TOSHIBA / 東芝 - 築地仁とLEWIS BALTZ」
ゲスト:金子隆一(写真評論家、写真史家、写真集コレクター)、築地仁(写真家)
会期:9月24日
会場:VACANT
住所:東京都渋谷区神宮前3-20-13 2F
時間:19:00~20:30(開場18:30)
料金:1,500円(1ドリンク付)
定員:80名
前売りチケット予約先(http://peatix.com/event/295265)