東京・渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムでは10月7日から12月17日まで、スイス、ドイツで活動した画家オットー・ネーベル(Otto Nebel)日本初の回顧展「オットー・ネーベル展 シャガール、カンディンスキー、クレーの時代」が開催される。
スイス、ドイツで画家、版画家、さらには詩人としても活動するなど、マルチな才能を持ったオットー・ネーベル(1892〜1973年)。本展では、ベルンのオットー・ネーベル財団の協力のもと建築、演劇、音楽、抽象、近東など、彼が手掛けた主要なテーマに沿って、活動初期から晩年までネーベルの創作の軌跡をたどる。また1924年、ワイマールに滞在した際にバウハウスで出会い、その後長年にわたり友情を育んだパウル・クレー(Paul Klee)やワシリー・カンディンスキー(Wassily Kandinsky)、そしてネーベルが影響を受けたマルク・シャガール(Marc Chagall)など同時代の画家たちの作品も併せて展示。ネーベルが様々な画風を実験的に取り入れながら独自の様式を確立する過程を目にすることができる機会となっている。
さらに、11月5日にピアニストの林正樹による同展開催記念のサロン・コンサート「響き合う色と形」(定員60名/料金2,500円)、11月19日にミサワ バウハウス コレクション学芸員の杣田佳穂による関連講演会「ワイマールのバウハウスとその周辺―バウハウスで出逢った芸術家たち」(定員60名/要予約)などのイベントも開催される。なお、本展は、2018年4月28日から京都文化博物館へも巡回を予定している(期間は6月24日まで)。
【展覧情報】
「オットー・ネーベル展 シャガール、カンディンスキー、クレーの時代」
会期:10月7日~12月17日
会場:Bunkamura ザ・ミュージアム
住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1
時間:10:00~18:00(入館は17:30まで※金曜土曜は21:00まで、入館は20:30まで)
休館日:10月17日、11月14日
入館料:一般1,500円(1,300円)、高大生1,000円(800円)、小中生700円(500円)
※()内は前売、20名以上の団体料金