デザイナー大月壮士が手掛けるソウシオオツキ(SOSHI OTSUKI)の2017-18年秋冬コレクションのデリバリーがスタート。東京・渋谷のショップ、CANDY及び、オンラインストアFAKE TOKYO.comにて販売されている。
今回のコレクションのテーマは、ストリートウエアの“軽やかさ”とフォーマルウエアが持つ“重さ”を掛け合わせた“ストリート+フォーマル”。テーラードスタイルをベースに、ストリートと結びつきの深い素材やアイテムをミックスし、ソウシオオツキ流の“フォーマル・ストリートウエア”を提案している。
表地と裏地の仕立てを着物の縫い方に由来した「LINING KIMONO DETAIL JKT」(6万9,800円)は、フロント中央がハの字に開かれ、内側からはナイロンジャケットやシャツが顔を覗かせる。ロールアップしやすいよう柔らかい仕立てにこだわった袖口には、真っ白な裏地が着物の八掛のように存在感を示している。「MA-1」(5万5,800円)は、襟の形や前の持ち出しのカッティングにテーラードジャケットのディテールを取り入れ、ストリートとフォーマルなニュアンスをバランスよく表現。ここでも表裏のコントラストを強調するため、裏地には通常使われないコットンをあえて採用した。
「NYLON SHIRTS」(2万5,800円)は、MA-1の生地を使ったオーバーサイズの開襟シャツ。フォーマルなパターンをストリートライクな軽い素材に落とし込むことで、洗練されたリラックス感が生まれている。軽い着心地は、シャツをレイヤードしたり、秋口のアウターとしても重宝する。「T-SHIRTS」(1万8,000円)は、フロントのファスナーを両サイドに開くとフラップが連動し、観音開きのようになるユニークなデザイン。足元はプレーンなドレスシューズとハイテクスニーカー。華奢なチェーンアクセサリーが程よくストリートなアクセントになっている。
2015年にスタートした同ブランドは、日本人の精神性とテーラードのテクニックから生まれる“ダンディズム”を提案するメンズウエアレーベル。2016年春夏シーズンより日本ファッションウィーク推進機構(JFW)の公式スケジュールにおいて、ランウェイ形式でコレクションを発表。同年、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトンが主催する若手支援のコンペティション「LVMHプライズ2016」のショートリストに日本人最年少で選出された。2017年秋冬シーズンはパリにて展示会を開催し、新鋭ブランドとして注目されている。