【ルック】エトロが2023 春夏メンズコレクションを発表

2022.06.23
エトロが2023 春夏メンズコレクションを発表しました。会場となったのは1902年にイタリアミラノに創立されたボッコーニ大学で、新キャンパスはSANAAの設計。クリエイティブ・ディレクター キーン・エトロは「が放つ野性的なパワー」をテーマにし、ショーのゲストには、インビテーションとしてコレクションのテーマでもある詩を朗読するポエム・コールが届けられ、キーン・エトロが構築するコレクションの世界へと誘われました。


今回のコレクションは、ユートピアを実現し、内なるカオスを具現化する詩を讃えています。コレクションを生み出す原動力は感情に動かされることであり、繊細で官能的な感情を貪欲に集め、凝縮させ、リズムを与え昇華させる言語で構成します。

中には削ぎ落し、簡潔にしていくプロセスもありますが、それは詩の創作と同じで、作品として最高の表現をするために行います。白く繊細で穏やかな朝に始まり、天頂の光を浴びて燃え、星降る夜の中できらめく― 1 日の流れに沿うサーカディアンリズムのようなカラーパレット。カフタン、キモノ、スーベニアジャケット、帯をあしらったブレザー、プルオーバー、シャツ、そしてボクシングショーツ、とても長いシャツ、信じられないほど軽いダスターコートなどに、規則的に、時には形を崩しながら、二行連句や俳句のようにふんだんにやモチーフを使っています。


網目の間から、T シャツやシャツに施したサンガロのカッティングから、透けるように繊細なシルクカフタンやリネンのダスターコートや、はためくクラッシュドサテンのテーラードスーツ、シャツと合わせたスイミングトランクスから、彼の身体は顕わになります。緩やかなシルエットはソフトで、動きに合わせて変化します。ロープソールのサンダルは、軽さの概念を封印。もしくは、彼は裸足になって大地と繋がり、優しいエロティシズムを帯びて、「ドルチェ・ファール・ニエンテ(何もしないことの喜び)」のユートピアとして詩を讃えるのです。


編集部
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