アンリアレイジ(ANREALAGE)がパリウィメンズファッションウィーク初日、現地時間の9月26日(日本時間では9月27日0時から)に開催した2018年春夏コレクションショーにて、アシックス「オニツカタイガー(Onitsuka Tiger)」とのコラボレーションスニーカー「メカノクロミック・モンテクリース (MECHANOCHROMIC MONTE CREACE) 」を発表した。
今季のコレクションのテーマは、“POWER”。服と身体と力の関係性を考察し服の力を可視化するというアプローチを試みた。ショーのために特別に製作されたこのコラボレーションシューズは、オニツカタイガーのオリジナルモデル「MONTE GRACE」をベースに、“メカノクロミック(応力発光)”と呼ばれる力を光に変える現象を素材に用いてスニーカーに応用することで、歩く際の屈曲部にかかる応力や、靴紐を結ぶ際にシュータンにかかる応力が瞬間的な発光に変化する。
応力発光体とは、力がかかると蓄えたエネルギーを光として放出するもので、例えば、建築構造物に入るヒビ、つまりは力の集中する場所(劣化部位)を可視化するセンサーとして、橋やトンネルなどの社会インフラの健全性を調べることやセキュリティー用途で期待されている材料のこと。電源を駆動力とせず、力がかかった場所を光に変えて教えてくれる。歩いたり、走ったり、日常的な動作におけるシューズへの圧力が、暗がりにおいて、光により可視化され、力の姿を見ることができる全く新しいシューズとなっている。
コラボレーションモデルのデザインは、1950年代の登山用シューズからインスパイアされた「MONTE POKHARA」をベースに、アウトドアテイストをそぎ落としファッショナブルに仕上げたシューズ。オリジナルの特徴的な履き口の形状をキープしつつ、履きやすいモノソック構造となっている。ヒモの結び方など履き方のバリエーションがあり、自分流にカスタマイズできるデザインもポイント。