ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)の新しいブティック「メゾン ルイ・ヴィトン ヴァンドーム」が10月4日にオープンした。場所は世界に名だたるジュエラーが集結するパリのヴァンドーム広場の2番地で、高級ブティックが軒を連ねるサントノーレ通りの館とも連なる大規模な店舗となっている。
パリ市内に路面店と百貨店内店舗の複数を構えるルイ・ヴィトンだが、メゾン ルイ・ヴィトン ヴァンドームの特別感は群を抜いている。メンズとウィメンズのレディトゥウエアコレクション、バッグを含めたレザーグッズ類、そしてファインジュエリーまで全てのラインがそろい、VIP顧客のためのプライベート空間としての「アパルトマン」も併設。そして店内にはファインジュエリー、そしてフィッティングやカスタマイゼーションを請け負う2つのアトリエを構えているのも特徴的だ。
アイテム構成も特別で、今回はカンパーナ兄弟やマルセル・ワンダースなどの著名デザイナーによるトラベル&ホームコレクション「オブジェ・ノマド 」が初登場。またルイ・ヴィトンとジェフ・クーンズによるコラボレーションプロジェクト「MASTERS」の第2弾が先行発売される。
デザインは、LVMH系列のブティックを数多く手掛けてきた建築家ピーター・マリノ。インテリアは商品を際立たせるためにシンプリシティーを追求しつつ、18世紀初頭に建立された歴史的建造物のスタイルに合わせて、床はヴェルサイユ様式の寄木細工で埋め尽くされている。そんな店内の豪華さと共に注目されるのが外壁を彩る装飾。太陽王と呼ばれたルイ14世を想起させるゴールドの放射状のオブジェは、界隈の中でとにかく目立っている。早くもSNSスポットとして世界的に有名になっており、すでに目にしている方も多いだろう。パリの新しいモニュメントがまた一つ増えた格好だ。