先週封切りされた話題の映画『華麗なるギャツビー』の衣装展がプラダ青山店5・6階で30日まで開催されている。入場無料。
会場では、主役を務めたキャリー・マリガンやアイラ・フィッシャーらが身に付けたドレスやハット、シューズ、コスチュームジュエリーに加え、デザイン画やメイキング写真、舞台裏の映像や動画の予告編などを紹介している。
プラダのデザイナー、ミウッチャ・プラダは衣装デザイナーのキャサリン・マーティンと協力し、過去20年間で発表してきた「プラダ」と「ミュウミュウ」のコレクションをインスピレーション源に約40着のドレスをデザイン。マリガン扮するデイジーがレオナルド・ディカプリオ演じるギャツビーのパーティーに出掛けるシーンで着用したクリスタルビーズのドレスは、プラダの10SSコレクションが元になっており、人魚のようなスパンコール使いのドレスは11-12AWコレクションを彷彿とさせる。その他のドレスも、ラメやスパンコール、シルクタフタ、ファー、ベルベットなどを使用し、「狂騒の時代」と呼ばれた当時の雰囲気を再現した。
また、同映画で監督を務めたバズ・ラーマンも、映画の公開に合わせて来日し、展覧会のオープニングレセプションに姿を見せた。彼は12日に伊勢丹新宿店で開催された記者会見にもプラダのスーツを着て登場。「ヒッチコックの名作『ダイヤルMを廻せ』のグレース・ケリーの美しさに挑戦するため、『華麗なるギャツビー』では女優達にプラダの衣装を着せて3Dで撮った」と語っている。
同展は、5月にプラダニューヨーク・エピセンターで初開催され、7月中旬には上海のIFCモールでも開催される。キュレーションはニューヨークのグラフィックスタジオ「2×4」が担当している。