11月4日、“大人のパルコ”をコンセプトにした「パルコヤ(PARCO_ya)」が、上野にオープンする。「PARCO」としては44年ぶり、東京23区内の新店舗出店となるパルコヤのグルメ&ショップ情報をレポートでお届けしよう。
松坂屋上野店の隣に新たに建築された上野フロンティアタワーの一部として、1階から6階に開業するパルコヤには、68のテナントが出店する。そのうち約8割が上野御徒町エリア初登場の企業で、2割は地元に縁が深く、ものづくりに根差した企業やブランドで構成されている点が特徴となっている。
パルコヤ6階のグルメフロア「口福回廊」に初ビルイン出店する「うえの やぶそば」は、1892年創業の老舗店。代々受け継がれてきた味を多くの人に楽しんでもらいたいと、新メニュー「そば粉のガレット」(1,200円)や「デザートそば鼓」(750円)などの“和ガレット”を展開する。この他、ハンバーグ専門店の「くろまる」、「上野焼肉 陽山道」、「金沢うまいもん寿司」、「仙臺 牛たん炭焼 利休」など、舌の肥えた大人も満足するこだわりの銘店が軒を連ねる。
ショッピングの休憩には、上野に本店を構える「あんみつ みはし」(3階)、予約困難の日本料理店「くろぎ」が新業態となる和スタイルのカフェ・バー「廚 otona くろぎ」(1階)がおすすめ。行列の絶えない甘味処「あんみつ みはし」は、34席のゆったりとした店内で、あんみつやおしるこなどが味わえる他、お土産用のあんみつも販売する。
朝7時から深夜2時までカフェ・バーとして営業する「廚 otona くろぎ」(1階)では、隈研吾氏が空間デザインを手掛けた店内で目玉メニューの和風パフェの他、パルコヤ限定のかき氷やわらび餅など、“大人のための洗練された和スイーツ”を提供する。わらび餅やアイス、カステラ、ソフトクリームなどをたっぷり重ねたボリュームのある「抹茶パフェ」(1,800円)は、程よい甘さと抹茶の苦みが絶妙な逸品。また、和菓子に合うコーヒーとして「猿田彦珈琲」とのコラボレーションで完成させたオリジナルブレンドやホットサンドなどの軽食も展開する。
同じく1階にある「日比谷花壇」は、東京芸術大学とのコラボレーションによる新たな試みとして、アート×植物の作品をディスプレイする新コンセプトショップを出店。また、地元企業との取り組みとして、吉田カバンの専門店「KURA CHIKA by PORTER」(2階)、アメ横が発祥の地である帽子ブランド「CA4LA」(1階)、エシカルなファッションアイテムを取り扱う「マザーハウス」(3階)が出店する。
パルコヤに来たらぜひチェックしてほしいのが、上野動物園で誕生したパンダ、シャンシャンにちなんだパンダグッズの数々だ。食品からステーショナリーなどの雑貨まで、たくさんのパンダグッズを館内のいたるところで見つけられるだろう。また、地下1階にある観光案内所の機能を持たせた新コンセプトショップ「上野が、すき。ステーション」は、伝統工芸品からミュージアムショップで販売されているような気鋭クリエイターの作品まで上野土産も多数取りそろえ、外国人観光客はもちろん、これから上野観光に向かう人にとっても役立つ情報とお土産が手に入るスポットとなっている。