ファッションビルのシブヤ109(SHIBUYA109)は、岩手県釜石市に8月16日から18日の3日間限定店舗をオープンする。
釜石市在住の女子中学生が、シブヤ109を運営する東急モールズデベロップメントに宛てた、「釜石市が復興に向け前進していく中で、市の活性化につながるイベントをシブヤ109とコラボレーションして企画したい。洋服をデザインしたりその服を売ったりして人を集めたい」という手紙をきっかけに、今プロジェクトが実現。
期間中は、JR釜石駅前の商業施設「シープラザ釜石」(岩手県釜石市鈴子町22-1)内にシブヤ109の人気ブランドを集積したショップ「シブヤ109カマイシ(SHIBUYA109KAMAISHI)」がオープンする他、地元女子中学生と109出店ブランドとのコラボレーション商品の販売、地元中高生をゲストとしたファッションショーの開催を予定。
手紙で綴られた「洋服をデザインしたり服を売ったり」との想いを実現するために、コラボレーション商品開発に向け、同市内女子中学生を対象としたファッションデザインワークショップが5月に市内で実施された。今後は109系ブランドのデザイナーとの打ち合わせやサンプルチェック、ファッションショーへ向けた準備やコラボ商品の販売経験までを予定。学生達のファッション業界での職業体験の場としても本プロジェクトは位置づけられている。
釜石市は、岩手県の南東部、陸中海岸国立公園のほぼ中央に位置し、人口約3万7,500人(2012年12月末現在)。東日本大震災でマグニチュード9の地震及び津波の大きな被害をこうむった。前述のシープラザには災害対策本部が設置され、駐車場に自衛隊による支援物資を搬入。現在は復興整備計画、復興交付金事業計画など、復興に向けた多角的なプロジェクトを推進中。