6月10日、「ヒューゴ・ボス(Hugo Boss)」のウィメンズラインのクリエーティブディレクターに、ジェイソン・ウー(Jason Wu)が就任した。
同じブランドは、1923年に作業着や軍服のメーカーとして設立されて以来、メンズウエア、とくにスーツ・ブランドとしてのイメージを確立。 知名度もあり業績も好調なメンズに対し、1998年にスタートしたウィメンズラインは、仕立ての良さに定評はあるものの、地味な印象が拭えなかったという。
今回の抜擢は、ミシェル・オバマはじめ、多くのセレブリティーを顧客に持つウーを起用することによって、ウィメンズラインのブランドイメージを一新し、ラグジュアリーブランドとしての地位を築くことが目的。また、米国やアジア市場へのアピールという狙いもあるようだ。
長年、ヒューゴ・ボスの伝統やテーラーリングのファンだったというウーは、「(同ブランドの)メンズウエアに匹敵するような、力強く、かつフェミニンなコレクションにしたい」とコメント。
彼が手掛けるコレクションは、2014年プレフォールよりスタートし、9月発売予定。今年アムステルダムにオープンした売り場面積800平方メートルを誇る大規模店やニューヨークの店舗ではウィメンズフロアを拡大。来年2月のニューヨーク・ファッションウィークでは、初のランウエイショーも行う予定だ。