21日にオープンしたマークイズ(MARK IS)みなとみらいでは緑化が推進された。ファサードにはスタッキング構造と呼応するように植栽が施され、5階屋上には「みんなの庭」と題した果樹園と菜園が設けられている。
果樹園には神奈川県が開発した品種・湘南ゴールドを始めとした柑橘類、イチジクや野イチゴ、ハーブなどが植わる。柑橘類は一年中何らかの果実が実っているように、温州ミカン、レモン、甘夏、夏みかんなど23種が植樹された。
菜園では内覧会当日に保育園児達により野菜の種まきが行われた。「主に土日の週2回、親子向けや社会人向けに作付けや収穫など今後もイベントを企画していきたい。緑が豊富にある施設なので、管内自然体験ツアーなども考えている」と同エリアの管理を担うグリーン・ワイズ1級造園施工管理技士の平田憲史氏。
来店者向けのみならず、館内コラボも考案中だ。「出店テナントさんにこの場所を利用してもらって、ファッションショーや販売会などのイベントに活用してもらいたい。収穫した作物を飲食店で使用してもらうことも考えている。最近緑化に力を入れる商業施設が増えてきた。今までは見るだけで終わっていたが、MARK ISでは触って、食べて、楽しめることを狙っている。来店者に自分の庭と感じてもらって、施設に愛着を持ってもらえれば」(同)