21日にオープンしたマークイズ(MARK IS)みなとみらいは、共用部であるシーティングスペース(休憩エリア)が充実している。
休憩スペースは各フロアの両端と中央、エスカレーター周りなどに設置。計30ヶ所以上に上る。施設コンセプト「立体都市公園」に基づき、施設内のポケットパークとなるような位置に設けたという。各所ではシンプルなソファが単純に並ぶのではなく、蛇行したベンチやモザイク柄のベンチ、苔むしたようなクッションなどファブリックや形に意匠が凝らされた家具が使用されている。加えて、壁面にはアートワークが施された。
「施設開発コンセプトである『ライフエンターテインメントモール』に則り、シーティングスペースも施設で過ごして頂く“ライフ”の一環であると考えた。座ること自体を楽しんでもらうため、デザイン性の高いイスを製作し、シーティング周りにはアートを配した。テイストはフロアMDに合わせている。例えばキッズ用品がそろう3階ではリスやウサギ型ソファを置いた。また、若手アーティストの作品を紹介する場としての機能も兼ねている」(三菱地所商業施設開発事業部)
休憩スペースだけに限らず、通常清潔感が演出されるトイレへのアプローチや喫煙ルームにも、アートのエッセンスが取り入れられている。「トイレや喫煙室も暮らし(ライフ)の一環なので、その機能を見せる演出として、楽しいデザインとした」(同)
また、2階には施設と相対する横浜美術館と連動したコーナー「ぶらりギャラリー」が設けられ、年間を通して同館とコラボイベントが企画されている。