ステラ マッカートニー、エフォートレスなワードローブに哀愁のロマンスを湛えて【2018春夏メンズ】

2018.01.14

ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)が2018年春夏メンズコレクションを発表。

今シーズンのスピリットを称えるのは、ポジティブさ、ロマンス、自由、そして現実からの逃避。伝統的なワードローブを選びながらも、遊び心のあるグラフィックやコントラストを効かせたテクスチャー、リラックスしたシルエットによってエフォートレスなスタイルに仕上げている。

淡いシーブルーやモノトーンのピンストライプが映えるダブルブレストのセットアップサンダルでフォーマルなテーラードルックを着崩し、気楽なサマースタイルへと導く。ミニマルな赤いジャケットパンツインで往年のロックシンガー風に。繊細なイングリッシュローズが描かれたジャカードシャツやボクサーパンツは、シルクのようになめらかで光沢のある素材と鮮やかなネオンカラーの色彩が美しい。ロマンスが薫るマルチカラーのニットでは、夕暮れ時の地平線をフィーチャーし、太陽が沈んでゆくノスタルジックなシーンを絵画のようにグラデーションで表現した。

ジャケットのライニングやシャツに大胆にプリントされているのは、日人エアーブラシアーティスト・ペーター佐藤氏によるヴィーナスのイラスト。「Fantasy」「Paradise」「Infatuation」といった現実逃避を連想させる印象的な言葉と並んで、ポップなインパクトを与えている。アウターウエアで目を引くのは、しなやかなウールトレンチやフリンジをあしらったボヘミアンタッチのスエードジャケット。プラスチック加工を施したコットン製のアノラックはコレクションに爆発的なスポーティーさをプラスしている。

ポジティブで自由なスタイルの仕上げとなるのは、スエード風素材やナッパ風素材のトートバッグ。フロントにパーフォレイトのサーキュラーロゴをあしらった軽やかなデザインだ。その他にも、スタッド付きのバムバッグやマイクロミニのポシェットなど、コートの上からでも肩掛けできるユースフルなアイテムがラインアップした。
Akiko Hanazawa
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