ダマスコが自社製ムーブメントを搭載したダイバーズウォッチを発表。過酷な環境でも耐えられる頑強な外装

2022.08.10

ドイツの高級時計メーカーであるダマスコは、完全な自社製ムーブメントであるA26-2を搭載したダイバーズウォッチのDSub50を発表します。整備性と巻き上げ効率の高い自社製ムーブメントに加えて、ダメストコーティングが施されたサブマリンスティール製の外装を持つ作は、ダマスコウォッチの特徴を余すことなく備えています。


過酷な環境でも耐えられる頑強な外装
DSub50のケースは、ドイツ製のオーステナイト系サブマリンスティールで作られており、高い強度に加えて延性も備えています。耐腐食性に優れ、全く磁気を帯びないこの素材は、過酷な環境で使われるダイバーズウォッチにはうってつけです。またアイス硬化処理により素材の硬度は約710HV(ビッカース硬度)にまで高まっています。そのため、12.60mmという薄さにもかかわらず、30気圧(300m)までの耐水性を持ちます。


加えて外装に施されたブラックのダメストコーティングは、このダイバーズウォッチの魅力をさらに引き立てます。ダマスコの独自技術であるダメストコーティングは、極めて高い強度、耐傷性、柔軟性という3つの相反する要素を両立させたものです。一般的なコーティングに比べて耐摩耗性に優れるだけでなく、アンカーとして使用されるイオン注入層により、7μmもの厚みを持つ被膜を最適な方法で密着させることができます。


逆回転防止ベゼルは、セラミックボールで保持される特許取得済みのもので、不用意に動く心配がないほか、長期の使用でも摩耗が抑えられるため、減圧時間を正確かつ完璧に測定することができます。また、ダマスコ独自のダマスコ・クラウンシステムにより、リュウズは水中でも操作可能です。リュウズのチューブに内蔵されたOリングに潤滑を行う本システムは、一般的なOリングに比べて、はるかに長期間、安定した気密性をもたらすものです。


●ユニークな構成を持つ自動巻き
ダマスコ自社製ムーブメントのA26-2は、汎用性の高い小型の自動巻きムーブメントです。これはダマスコが使用していたETA2824-2を置き換えるものですが、それにとどまらない個性を持っています。


●主な特徴
・両持ちのテンプブリッジにより、耐衝撃性が向上
・歯車ではなく、爪で巻き上げるラチェット式自動巻きの採用により、自動巻きの部品点数が減少。整備性と耐久性が向上
・自動巻き機構にセラミックベアリングを使用。抵抗が減ったため、自動巻き全体の巻き上げ効率はETA2824-2に比べて約10%向上
・ダマスコ製



●基本スペック
・2万8800振動/毎時
・パワーリザーブ約42時間
・5方向の姿勢で調整ずみ
・20石(セラミック製のベアリングは含まず)
・DIN 8308規格に準拠した耐衝撃性
・DIN 8309規格に準拠した耐磁性(4800A/m)
・日付あり


A26の大きな特徴は、ラチェット式の自動巻きです。部品点数が少なく、摩耗もしにくい上、巻き上げ効率に優れたこの自動巻き機構は、メンテナンスが容易な上、デスクワークでも十分巻き上がります。


高性能と使えるサイズを両立
300m防水のケースと堅牢な自社製自動巻きを搭載するDSub50は、ダマスコウォッチの特徴を余すことなく体現したモデルです。しかし、12.60mmというケース厚により、ハイスペックにもかかわらず普段使いが可能です。




●ムーブメント
ダマスコ自社製A26-2、2万8800振動/毎時、20石、パワーリザーブ約42時間

●ケース
ダマスコ自社製。ビーズブラスト仕上げとダメストコーティングを施したサブマリンスティール(710Hv)。長期間に渡って気密性を保つ「ダマスコシステム」を採用したリュウズ。急激な減圧に対応する逆回転防止ベゼル。30気圧防水。直径43.00mm(回転ベゼルを含むと44.20mm)、厚さ12.60mm、ラグ幅22.00mm、ストラップ及びブレスレットをのぞいた時計部分の重量98.00g

●文字盤及び針
文字盤はペイントによるマットブラック仕上げ。針と文字盤のインデックス、回転ベゼルのドットには、夜光塗料であるスーパールミノバのC1 X1を塗布

●風防
両面に無反射コーティングを施したドーム状のサファイアクリスタル製


●ストラップ
ラバー製、幅22mm。ピンバックル


●価格
39万6,000円(税込)


ABOUT DAMASKO



■ドイツのマニュファクチュール
DAMASKO(ダマスコ)は1994年にドイツのレーゲンスブルクで創設した金属加工会社を母体にした時計メーカーです。創業者のコンラッド・ダマスコ氏は金属加工のスペシャリストであり、同社では潜水艦やスペースシャトルに使用される先進の素材や技術をもとに一般的な時計ブランドとは違ったアプローチ方法での開発に挑戦し続けています。

■公式サイト
URL:https://damasko-watch.jp/

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編集部
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