全米で売上ナンバーワンのクラフトビール「ブルームーン(BLUE MOON)」が日本での販売開始に合わせて、ブルームーン・ブリューイング・カンパニーのヘッドブリューワー、キース・ヴィラ(Keith Villa)氏が来日、代官山でローンチパーティーが開催された。
“ビール造りはアート”という信念のもとから、パーティーでは気鋭のフードクリエーター集団「グリオ(griot.)」と「イートリップ(EATRIP)」らがケータリングを担当。griot.・有元くるみによる「ブルームーン」を使用した料理や、EATRIP・野村友里によるオレンジやスパイスを効かせたデザートなど、この日限りのメニューが振る舞われた。
また、パーティーの前には、キース氏とビール評論家の藤原ヒロユキ氏による対談が行われた。藤原氏は「初めてブルームーンを飲んだときは感動した。スムーズ且つ味わいがある。日本ではクラフトビールのシェアはまだ低いが、ブルームーンがクラフトビール界の黒船になるのでは」と評した。
販売元のモルソン・クアーズ・ジャパン株式会社の矢野健一代表取締役社長は、「日本のビールマーケットはこの数年、価格を重視しすぎて文化としてのビールを育ててこなかった。ブルームーンは米国で大きなマーケティングサポートの背景を持たない中で、じわじわと支持を集めナンバーワンのクラフトビールの地位を獲得した。ビール自身が持つナチュラルなイメージはファッションと親和性は高く、今後、ファッションブランドともコラボレーションをしてライフスタイルとして提案を行っていきたい」と話す。
「ブルームーン」はベルギーの大学で醸造学の博士号を取得したキース氏が、1995年に米コロラド州・デンバーで醸造を開始。古典的なベルジャンホワイトをアレンジした「ブルームーンベルジャンホワイト」は1995年にワールドビアチャンピオンの金賞を獲得。発売から17年の間に数多くのアワードを受賞し、2008年、全米で売上1位を獲得した。
テイストはベルギーのクラフトビールに影響を受け、バレンシアオレンジの皮を使用することにより生まれるほのかな甘みと、オーツと小麦を加えることによってできる滑らかでクリーミーな後味が特徴。オレンジの柑橘感を高めるために、仕上げにオレンジのガーニッシュをグラスに添える飲み方を提案している。
ファッションからインスピレーションを得ることも多いと語るキース氏。この日、彼が身につけていたのは「ラルフローレン(Ralph Lauren)」のスーツと「ブライトリング(Breitling)」の時計だった。