ロバート・フランクを確立させた最も重要な書籍【ShelfオススメBOOK】

2018.02.03
各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京渋谷神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介します。




■『The Lines of My Hand』ロバート・フランク(Robert Frank)

『The Americans』に続くロバート・フランクの最も重要なであり、彼が自伝的、告白的な製本手法を確立した出版物である『The Lines of My Hand』の新版。

本書は、1945~46年のスイスで撮られた初期写真から、ペルー、パリ、バレンシア、ロンドン、ウェールズへののなかで撮られた写真、最終的に『The Americans』の形でまとめられ彼を有名にした1955~56年の合衆国を巡る旅の写真からのコンタクトシート、フランクの若い家族の写真、後のフォト・コラージュ、『Pull My Daisy』(1959年)や『About Me: A Musical』(1971年)などの映画のスティルなど、1972年までのフランクの作品のあらゆる段階からセレクトされたイメージを時系列で収録する。




この構造自体がフランクの人生のリズムを映し出すと同時に、日記のような短い個人的なテキストが彼の声を完全に伝えている。本書に見られるテキストとイメージのオリジナリティーあふれる組み合わせ、恐れのない自己反映、写真や映画に対する主張は多くの写真家にとって、とりわけヴィジュアルダイアリーへのアプローチを継続し続けるロバート・フランク自身にとってのインスピレーション源になっている。


【書籍情報】
『The Lines of My Hand』
写真:Robert Frank
出版社:Steidl
言語:英語
ソフトカバー/102ページ/300×230mm
発刊:2017年
価格:5,550円
■Shelfオフィシャルサイト『The Lines of My Hand』購入ページ
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