ロンドン・ファッションウィーク3日目の2月18日、マーガレット・ハウエル(MARGARET HOWELL)が2018-19年秋冬コレクションを発表した。今季もメンズ・ウィメンズを統合したショーを開催。
今季はいくつもの要素が融合されたコレクションであった。ハイウエストのクロップドワイドパンツやカバーオールなどワークウェア風もあれば、通常レインコートとして使われるアノラック、ミリタリー要素の強いモッズコートやベレー帽が登場。それらは柔らかいポリエステル風の素材やラグランの丸いシルエットに施すことで、軽く優しい印象へと落ち着く。さらに今季はニュアンスカラーを多彩に、トーン・オン・トーンのスタイリングで個々のアイテムが主張し過ぎず、素材感の差異を楽しんでいるように見えた。トーン・オン・トーンのスタイリングは今季のロンドンコレクションで多くのブランドが取り入れられていた。
オーバーサイズのジェッケットを羽織り、シャツの袖口のボタンを外し、ビッグサイズのトートバッグを肩にかける。これら絶妙な崩しは時代の気分にマッチする、リアルなスタイリングだ。ドレスダウンした内容だからこそ、シグネチャーであるシャツはコレクション全体を引き締める役割を持ち、マーガレット・ハウエルらしいモダンな英国スタイルへと着地した。終盤は、チェックと同じく英国生まれの柄であるペイズリーが続き、華やかにショーを締めくくった。