惹きつけるクロエ・レディの多面性【2018-19秋冬ウィメンズ】

2018.03.07

ナターシャ・ラムゼイ=レヴィ(Natacha Ramsay-Levi)によるクロエ(Chloé)は、国営ラジオ放送局のメゾン・ドゥ・ラ・ラディオで2018-19年秋冬コレクションショーを開催した。あらゆるものを惹きつける、しかし同時に近寄り難い「マグネティック・ウーマン」をイメージしながら、フリュイディティ(流動性)とムーヴメント(動き)をキーワードにコレクションを構成。

キーモチーフとなったグラフィカルなプリントは、1973年のカール・ラガーフェルド時代のアーカイブより引用されたもの。女性の身体を象ったチャームネックレスと、風にそよぐようなスカートをコーディネートして、軽やかさを表現している。

アイコニックな馬モチーフは、今シーズンはスポーティーなブルゾンやゴートファーのジャケット刺繍され、ゴシック書体のCモチーフのプリントをライニングに配している。

ゴートファーをサイドに配したパンツや、異素材をミックスしたカーゴパンツなどは、今までのクロエにおけるマスキュリン・フェミニンな手法とは一味違う、独自性あるアイテム。そして、二の腕に配したブレスレットや装飾として服に取付けられているメタルパーツ使いなど、そのどれもがモダンでエッジー。前シーズンのファーストコレクション以上に、ナターシャ・ラムゼイ=レヴィによる新しいクロエ像を強烈に印象付けることとなった。
Tomoaki Shimizu
ページトップへ