ミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)によるミュウミュウ(MIU MIU)は、イエナ宮(経済社会環境会議場)で2018-19年秋冬コレクションショーを開催した。会場にはデザインユニット・M/M(paris)の手によるグラフィックプリントが天井から無数に吊され、アートのインスタレーションのような様相。そして女優のエル・ファニング(Elle Fanning)が今回ショーのファーストルックでランウェイモデルとしての初デビューを飾った。
60から80年代の不良っぽさを漂わせるビーハイブヘアのモデルたちは、オーバーサイズのコートやブルゾンを纏って憂いの眼差しでウォーキング。女優のエル・ファニング(Elle Fanning)も今回のショーでランウェイモデルとして初デビューを飾った。オーバーサイズであるだけでなく、バックサイドとショルダーにギャザーを寄せて全体的にボリュームを出しているのも特徴的。またジャカードやフローラルプリントのワンピースにもギャザーを寄せて、50年代を彷彿とさせるボディコンシャスなシルエットを描いている。
粗い目のツイード地のブルゾンや前シーズンから見られるウォッシュをかけたレザーアイテム、また、M/M(paris)の手によるタイポグラフィーをプリントしたワンピースなど、いつにも増して見所が多い。
必要以上に深いスリットからショーツが覗いたり、折れそうな程の華奢なピンヒールは、見る者をドキリとさせる効果を生む。女性性にひねりを加えて不安定さをかもし出し、それが抵抗しがたい魅力となるのは、ミウッチャ・プラダならではの奇跡的な魔力によるものなのだろう。