写真家のアーヴィング・ペン(Irving Penn)は1917年6月16日生まれ。アメリカ・ニュージャージー州出身。2009年に92歳で死去。
1934年にフィラデルフィア・ミュージアム・スクール・オブ・インダストリアル・アートに入学し、ファッション雑誌「ハーパース・バザー」のアートディレクターで知られるアレクセイ・ブロドヴィッチ(Alexey Brodovitch)の下でデザインを学んだ。
1943年に、初めて制作したカラー生物写真が米「ヴォーグ」誌の表紙を飾り、その後60年以上にわたり、ポートレートやファッションなど多くの作品を手掛けた。
1983年にヴォーグのために「イッセイミヤケ(ISSEY MIYAKE)」の服を撮影したことがきっかけで、デザイナーの三宅一生との交流がスタート。87SSから99-00AWシーズンまでの 13年間に渡り、年に2回ニューヨークでコレクションの撮影を行った。三宅はその撮影に一度も立ち会うことはなく、ペンにすべてを任せ、それぞれのクリエーションを介した「視覚的対話」によって、250点以上もの写真作品が生まれたという。2011年には東京・六本木の美術館21_21 DESIGN SIGHTで2人のクリエーションにフォーカスした「アーヴィング・ペンと三宅一生 Visual Dialogue」展が開催された。