ファッションデザイナーの小篠綾子は1913年6月15日生まれ。大阪府岸和田出身。ファッションデザイナーの「コシノ三姉妹」、小篠弘子(「コシノヒロコ」デザイナー)、小篠順子(「ジュンココシノ」デザイナー)、小篠美智子(「ミチコロンドン」デザイナー)の母。
だんじりが有名な、岸和田の呉服店の長女として生まれる。幼い頃から裁縫に興味を持ち、独学で服を作っていた。高校中退後、パッチ店や紳士服店などで修行をし、1934年に「コシノ洋裁店」をオープンした。
同年、紳士服テーラーの川崎武一と結婚。1937年に長女の弘子、39年に次女の順子、43年には三女の美智子を出産。1945年に武一が戦病死してからも洋裁店を経営しつつ、女手一つで娘3人を育てあげた。
1988年には、74歳にして念願であった自身のブランド「アヤコ・コシノ」を設立。2006年に92歳で亡くなるまでデザイナーとして活動し続けた。2011年に放映されたNHK連続テレビ小説「カーネーション」は、彼女の生涯を元に制作。綾子がモデルのヒロインを尾野真千子が演じ、ヒロインの晩年を綾子自身と親交があった夏木マリが演じている。