インドを象徴する織物「カディ(Khadi)」とその思想に迫る「Khadi インドのものづくり - Homage to Martand Singh -」展が、京都のイッセイ ミヤケ キョウトで、6月24日まで開催中。
簡素で美しい生活様式やテキスタイルを始め、今日でも手仕事による技法や歴史、文化が色濃く継承されているインド。中でも「カディ(Khadi)」と呼ばれる綿布は、ものづくりのオートメーション化が著しい近年も、手紡ぎ、手織りによってインド各地で作られている。
作り手によって紡がれる一本一本の糸、多様な織り目による白の表情。その美しいテクスチャーには、インドの近代史と哲学が織り込まれており、インド国旗に糸車が配された背景には、輸入品を断ち国産の綿布に身を包む不買運動から、独立、そして明日への希望の象徴となったカディがあった。
インドの文化を先導し、50年の長きにわたるテキスタイルの開拓、展示、遺産保全などの幅広い文化復興活動で知られるマルタン・シン(Martand Singh)は、インドの独立、雇用、死生、創造という観点からカディを「自由の布」と呼び、この綿布で仕立てられる衣服、カディ・クルタ(Kurta)を日常着として纏っていた。クルタは今日でも、セレモニーの正装として、ある時は寝間着として、多岐にわたる場面で着られている。シンを通じてインド・テキスタイルは世界に伝播し、イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)では、1980年代から彼とのコラボレーションを通じて、インド文化との対話ともいえる衣服作りを行ってきた。その対話は、テキスタイルから発想するブランド・ハート(HaaT)の中で今日も継続している。
本展示は、東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3にて4月18日から5月13日まで開催された「Khadi インドの明日をつむぐ - Homage to Martand Singh -」展の第2弾企画となるもの。イッセイ ミヤケ キョウトの「KURA(蔵)」のギャラリーにて、東京で公開された一部作品をマルタン・シンのインタビュー映像と共に展示し、カディとその思想を紹介する。また母屋では、カディを始めアーカイブシリーズの伝統的な衣服の形やプリントを施した贅沢なアイテムをラインアップする。
また、大阪・船場にあるELTTOB TEP ISSEY MIYAKE / SEMBAでも6月8日から27日まで本イベントの開催が予定されている。インドのもの作りに宿る精神とその息吹を体感してみてほしい。
最終更新: 5月28日
簡素で美しい生活様式やテキスタイルを始め、今日でも手仕事による技法や歴史、文化が色濃く継承されているインド。中でも「カディ(Khadi)」と呼ばれる綿布は、ものづくりのオートメーション化が著しい近年も、手紡ぎ、手織りによってインド各地で作られている。
作り手によって紡がれる一本一本の糸、多様な織り目による白の表情。その美しいテクスチャーには、インドの近代史と哲学が織り込まれており、インド国旗に糸車が配された背景には、輸入品を断ち国産の綿布に身を包む不買運動から、独立、そして明日への希望の象徴となったカディがあった。
インドの文化を先導し、50年の長きにわたるテキスタイルの開拓、展示、遺産保全などの幅広い文化復興活動で知られるマルタン・シン(Martand Singh)は、インドの独立、雇用、死生、創造という観点からカディを「自由の布」と呼び、この綿布で仕立てられる衣服、カディ・クルタ(Kurta)を日常着として纏っていた。クルタは今日でも、セレモニーの正装として、ある時は寝間着として、多岐にわたる場面で着られている。シンを通じてインド・テキスタイルは世界に伝播し、イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)では、1980年代から彼とのコラボレーションを通じて、インド文化との対話ともいえる衣服作りを行ってきた。その対話は、テキスタイルから発想するブランド・ハート(HaaT)の中で今日も継続している。
本展示は、東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3にて4月18日から5月13日まで開催された「Khadi インドの明日をつむぐ - Homage to Martand Singh -」展の第2弾企画となるもの。イッセイ ミヤケ キョウトの「KURA(蔵)」のギャラリーにて、東京で公開された一部作品をマルタン・シンのインタビュー映像と共に展示し、カディとその思想を紹介する。また母屋では、カディを始めアーカイブシリーズの伝統的な衣服の形やプリントを施した贅沢なアイテムをラインアップする。
また、大阪・船場にあるELTTOB TEP ISSEY MIYAKE / SEMBAでも6月8日から27日まで本イベントの開催が予定されている。インドのもの作りに宿る精神とその息吹を体感してみてほしい。
【イベント情報】
「Khadi インドのものづくり - Homage to Martand Singh -」
会期:5月25日〜6月24日
会場:ISSEY MIYAKE KYOTO
住所:京都府京都市中京区柳馬場通三条下ル 槌屋町89
時間:11:00~20:00
「Khadi インドのものづくり - Homage to Martand Singh -」
会期:5月25日〜6月24日
会場:ISSEY MIYAKE KYOTO
住所:京都府京都市中京区柳馬場通三条下ル 槌屋町89
時間:11:00~20:00
最終更新: 5月28日