6日から、いけばな草月流による展覧会「私の器、私の花―こころといけばなが出会うとき―」が新宿高島屋11階にて開催される。6月11日まで。
会場には草月流の華道家達が、自ら制作した陶器、ガラス、鉄、ステンレスなど様々な素材の器に生けた花が展示される。また、同会場にて草月流第3代家元兼映画監督の勅使河原宏(てしがはら・ひろし)が作陶に打ち込んだ、福井県丹生郡越前町の草月陶房40周年に寄せた企画展「越前の竹林から―勅使川原宏の陶にいける―」も開催される。
草月流第4代家元の勅使河原茜(てしがはら・あかね)は、「いけばな人にとって、器の完成は終着点ではない。器と植物の無限の出合いから生まれる『私の花』が、私達が目指すべき頂きである」とコメント。
勅使河原茜は、草月流の創始者・蒼風を祖父に持ち、2001年に第4代家元を継承。東京国際フォーラム、六本木ヒルズなどでの発表や、舞台空間でゼロからいけばなを作り上げる「いけばなライブ」を全国各地で上演する他、オーストラリア、香港など海外でも活動。また、幼稚園教諭の経験を活かして、子供達のためのいけばな教室「茜ジュニアクラス」を開講。
父である勅使河原宏は、安部公房原作『砂の女』を映画化し、カンヌ国際映画祭審査員特別賞など数々の賞を獲得し、アカデミー賞監督賞・外国語映画賞にもノミネート。監督作『他人の顔』『おとし穴』なども高く評価された。2001年没。
【イベント情報】
草月いけばな展「私の器、私の花―こころといけばなが出会うとき―」
同時開催「越前の竹林から―勅使河原宏の陶にいける―」
会場:新宿高島屋11階
住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷5-24-2
会期:6月6日から11日
時間:10:00から20:00(8日と11日は18:00まで)
入場料:当日800円、前売700円、15歳以下無料